概要
目黒区下目黒に所在する、寄生虫を専門に扱う私立の研究博物館。公益財団法人目黒寄生虫館が運営。
8.8メートルもある日本海裂頭条虫(サナダムシの一種)は展示されている寄生虫の中でも圧巻である。
大鳥神社も近く、目黒駅から権之助坂を下り目黒通りを散策する際のデートスポットにもなっている。
2017年にソウル(韓国)で寄生虫博物館が開館するまでは、世界唯一の寄生虫専門の博物館であった。
沿革
1948年、南満洲鉄道株式会社の衛生研究所に勤務していた医学博士・亀谷了(1909年7月12日~2002年7月24日)が目黒区に診療所を開設。満洲で寄生虫による被害を目にしていた亀谷は、寄生虫を専門とする研究所を設立したいと考えていた。
1953年、亀谷が私財を投じて目黒区下目黒に研究機関「目黒寄生虫館」を設立。
1956年、鉄筋2階建の本館が完成。
1957年、文部省より財団法人設立の認可。
1986年、8.8mある日本海裂頭条虫が展示物に加わった。
1993年、現在のビルでリニューアル・オープン。
1997年、亀谷俊也が第2代館長に就任。
2000年、内田明彦が第3代館長に就任。
2001年、東京都教育庁より登録博物館の認定を受ける。
2006年、町田昌昭が第4代館長に就任。
2011年、小川和夫が第5代館長に就任。
2013年、内閣府より公益財団法人の認定を受ける。
2021年、倉持利明が第6代館長に就任。
アクセス
JR山手線・東急目黒線・東京メトロ南北線・都営三田線目黒駅西口から目黒通り沿いに徒歩12分
または目黒駅西口から路線バスで「大鳥神社前」下車
駐車場なし
坂を上がる方向の左側に建っている。横断歩道や歩道橋は少し遠い。また遠目には普通のビルにしか見えないので、うっかり素通りしないように注意。