「あらまあ、ここはいわゆる『山』という場所ね。それじゃあ、月の裏側へ迷い込んだ……わけでもないか。残る可能性は……ウワサに聞く『異世界』ってヤツよ!言ってるそばから、第一異世界人発見。アロハ~!」
「アロハ〜!ようこそ、私の幻想郷へ。私は八雲紫よ。今話していた様子なら、私の顔と名前くらいはご存知ね?」
概要
東方ロストワードのメインストーリー第4章「永遠戦線」にて登場した、『常夏の幻想郷』の八雲紫。
彼女の世界の幻想郷は、紫が生まれるよりずっと昔から暖かく水浸しであったが、近年になって水位が上がってきたらしい。この紫はこの心地よすぎる世界の中ではどうも「本気が出せない」とのこと。
なお上述の理由から、紫でさえ自身の住む幻想郷にこのような特異性が生まれた原因を知らないようだ。
汎異記号は『C3』。「常夏に酔う世界群」とされている。
プレイアブル化
実装形態 | エピック限定 |
---|---|
式 | 回復式 |
気質 | 日照雨 |
拡散 | 幻想卍パラソル |
集中 | 円月パラソル |
スペカ1 | 境符『海と空の境界』 |
スペカ2 | 境符『波と凪の境界』 |
ラスワ | 『深弾幕結界 -水流飛沫-』 |
因みに概要欄の説明や自身の台詞から「本気を出せていない」ようだが、ゲーム中の性能自体は「お前それで本気じゃないって嘘だろ?」と言いたくなるくらい滅茶苦茶強い。
日属性と水属性を用いた高いブレイク性能を持っており、属性こそ少ないもののこれらを弱点としている相手に対するブレイク性能がずば抜けて高いのである。
また支援性能も高く、味方全体の体力回復や禁止状態及びつよさ低下の回復、格結界付与、味方全員の陽攻とCRI攻撃上昇といった支援も出来る攻守優れたキャラクターとなっている。
更に何を思ったのか、8月7日のアップデートにて上方修正が入るという強化が告知。本気を出せないとは何だったのか……。
期間限定のエピックキャラ故、弱い筈が無いと言えば当然ではあるものの……これが紫の言う本気では無いのであれば真の強さはどんなものだったのだろうか……。やはり弱体化を受けようとも妖怪の賢者、そんなくらいじゃへこたれないということか。
テーマ曲
常夏世界の紫のテーマ曲は、Foxtail-Grass Studioの「たったひとつの小さな噓」。原曲はネクロファンタジア。
余談
気質は『日照雨』。日が照っているのに降る雨のこと。狐の嫁入りと天気雨とほぼ同意義である。三精五行の法則に基づいた属性関係は以下の通り。
三精五行の法則は跡形もなく崩壊し、そこには南国の楽園だけが残された!
日焼け止め、よし!(日精に強い)
熱射病対策、よし!(火行に強い)
水着、よし!(水行に強い)
貴金属は海に持ち込まないでください!(金行に弱い)
(※原文ママ)
そもそも、かなり昔から夏のまんまであるのは自然や気象の関係ではおかしいはずなのだが……まぁ、これで「三精五行の法則は跡形もなく崩壊し」たのは少し納得のいく部分でもある。
小ネタ
ショット・スペルカード
ショットとスペルカードは、東方緋想天や東方憑依華初出のスキル「幻想卍傘」「円月傘」と東方文花帖のスペルカード境符「色と空の境界」・境符「波と粒の境界」のアレンジ。解説文でも"本来は「〇〇〇」となるはずだった"という趣旨の文がある。
境符『海と空の境界』の元となった境符「色と空の境界」は仏教用語"色即是空"(この世の全ての物理的存在は、実体が無いに過ぎない空無であるということ)と"空即是色"(実体がなく空無であることによってはじめてこの世の全ての事物や現象が成立すること)から名付けられたが、「波と空の境界」は"色"の境目から実体があるように見えて実際は無い水平線そのものを真っ先に思わせるような名前である。海と空の間は何も無いように見えて、実は万物はその境界線に現在進行形で存在している。
一方、本来では境符「波と粒の境界」になるはずだった「波と凪の境界」は波と波の無い状態である凪を米粒弾の代わりに水の粒のような弾幕で代替して表現している。海面上では、海原がどこから波立っていてどこから凪いているのかは分かりにくいものでもある。
「〇〇と〇〇の境界」という文型は紫のスペルカードなどで使われていたが、公式(原作側)で二つ名として使われているパターンは現状では東方智霊奇伝(探偵と刑事の境界)のみ。
公式側で「砂浜と海原の境界」と誤植されている場合もあるが、図録や紹介動画での表記から「砂浜と海岸の境界」が正式な表記であることが確定している。
関連タグ
BBA無理すんな・・・そもそもこの世界の紫は環境のせいで無理できない。もっとも、彼女が自覚していないだけで無理出来ない状態でも異様に強いのだが。