「真夏のビーチに、オトナな雰囲気のフランドール・スカーレットが登場だ!……あれ?お姉様はどこ?」
「この際、理由なんてなんだっていい。軽率に暴れられるなら!(首コキコキ)」
概要
東方ロストワードのメインストーリー第4章「永遠戦線」にて登場した、『常夏の幻想郷』のフランドール・スカーレット。
本来、吸血鬼は日光と流水が苦手であるはずなのだが、このフランはパチュリーの発明でそれらを克服することに成功している。
それでもやはり日光を気にしているからか、恐らく使用済みと思われる山積みになった日焼け止めクリームが描かれている。
この世界においてもフランは紅霧異変が終わった後に姿を現している……のだが、不幸にも自分の部屋から初めて出てきた時は世界がすでに海だらけの状態だった。そのため、普段は屋外に出ざるを得なくなっている。
汎異記号は『C3』。
プレイアブル化
実装形態 | エピック限定 |
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式 | 妨害式 |
気質 | 低緯度オーロラ |
拡散 | スティッキースキンケア |
集中 | コスメティックコスモス |
スペカ1 | 禁忌『カトルカタストロフ』 |
スペカ2 | 禁忌『ケートスクリッパー』 |
ラスワ | 『ディープブルーホロウホール』 |
テーマ曲
常夏世界のフランのテーマ曲は、豚乙女の『牛フィレ肉とフォアグラの罪と罰』。原曲は「U.N.オーエンは彼女なのか?」。
余談
気質は『低緯度オーロラ』。低緯度の場所から観測できるオーロラのこと。
能力「ありとあらゆるものを破壊する程度の能力(海)」が結界異常「毒霧」以外全てを反射する性能なのは、日焼け止めクリームの性質に合わせたものと思われる(日焼け止めは化学物質を含んでいる)。
スキルの名前はいずれもスキンケア用品の名前が含まれている。冷たくないにもかかわらず「ひんやり」するスキンケア用品には、冷感を感じさせる効果がある成分(メントール、サリチル酸メチル、ハッカ油など)が含まれている。この「ひんやり」はミントを含む食べ物を食べた時に「冷たい」と感じるのと同じ現象であり、冷感成分が肌に浸透すると冷感センサーから電気信号が流れ、神経を経由して脳に伝達されスースーとした冷感を感じる。
- 「ひんやりボディソープ」・・・ボディソープは体を洗う際に用いられる液体石鹸を指す。
- 「冷感薬用ローション」・・・ローションはアルコール分の入った栄養や美容効果をもつ液状の化粧品だが、ここではスキンローションやボディローションのことを指している。
- 「さわやかシャンプー」・・・シャンプーは頭髪および頭皮を洗浄するために用いる液体または泡状の洗剤。
ショットの名前にもスキンケア・化粧品に関連した用語が含まれている。
スティッキースキンケア | 「スティッキー(sticky)」は動詞stickが形容詞化した単語で「粘着性がある」状態、「スキンケア」はスキンケア用品。とろみのあるスキンケア用品は、手に取る時や肌に乗せる時にこぼれにくく扱いやすい等のメリットがある。 |
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コスメティックコスモス | 「コスメティック」は「美容の,化粧の;美容整形の」を意味する。コスメティックの語源はギリシャ語のkosmetikos(飾ることに熟練した)で、この言葉自体はギリシャ語のコスモス(kosmos=秩序)から派生したもの。 |
スペルカードはそれぞれ小数点作品のものがアレンジされて採用されている。
スペカ1
スペカ1の禁忌『カトルカタストロフ』は秘封ナイトメアダイアリーの悪夢日曜で使用された、「カタストロフ」の名を冠する合同スペルカード(レミリア・スカーレットと組んだ場合は紅魔符「ブラッディカタストロフ」、豊聡耳神子と組んだ場合は紅神符「十七条のカタストロフ」、聖白蓮と組んだ場合は紅星符「超人カタストロフ行脚」)からフランの弾幕のみを使っている。まともな世界であれば、それらに派生するはずだったらしい。
ロストワードの演出では4人に分身するが、原作では難易度や容量の都合上なのか分身しないで使っている(ただしフランドールだけを残して片方を倒すと発狂し、大玉の数が1〜2個から4個に増える)。
「カトル」はフランス語で4、「カタストロフ(catastrophe)」は大災害や大惨事を意味する。
スペカ2
※20:53から
スペカ2の禁忌『ケートスクリッパー』は、東方剛欲異聞のスペルカード禁忌「ケルベロスクリッパー」のアレンジ。攻撃に使われている水しぶきは保湿効果のあるウォーター系化粧品らしい。
「クリッパー」は「狩る者」のほかにも「はさみ、木ばさみ」を意味する。
「ケートス」はクジラ類やアザラシなどの「海獣」を意味するギリシア語だが、ギリシア神話においては本来の姿をやや離れ、一種の神獣や怪物……化け鯨として登場する。ケルベロスもギリシャ神話に登場する怪物であるため、その繋がりとしてケートスが選ばれたと思われる。
バレット名は水属性(ドルフィン、ホエール、クラーケン※)が実在するとされる生物、星属性(サーペント、ティアマト、リバイアサン)が実在していないとされる存在の名前で統一されている。
※近年ではクラーケンはダイオウイカと同一とされる主張もある。
ラストワード
ラストワード『ディープブルーホロウホール』は、海にできた穴「ブルーホール」から。バレット名が「海獣の寝床」「海童の寝床」「海亀の寝床」「海蛇の寝床」「海竜の寝床」「海魔の寝床」とされていることから、現地の人々に「海の怪物の寝床」と呼ばれているベリーズのグレート・ブルーホールが元ネタと思われる。
さらに海にできた穴に敵を強制的に引き摺り込む演出は前述の『海の怪物』があたかも存在しているかのようだが、わざわざ「ディープブルー」の名前を使ったのは、「深い青」という意味のほか「ディープブルー」の名前に関係があるサメの要素も含まれていると思われる。
1999年にはレニー・ハーリン監督によって制作されたアメリカのSFアクションホラー映画「ディープ・ブルー」が放映、2015年にはメキシコで発見された、当時は体長6.1メートル、体重約2トンの巨大なメスのホホジロザメ(当時推定50歳)にディープブルーという名前が付けられた。
サメは「獰猛で危険な生物」というイメージが強く、恐れられている。"海の怪物"というキーワードや「海中を進む怪物と化したフランドール」との組み合わせはまさにベストマッチと言えよう。
関連タグ
東方ロストワード フランドール・スカーレット(フランドール・スカーレット(二次創作))