立花夫婦とは、戦国時代の人物・立花宗茂と誾千代の夫婦のこと。
一般的に不仲とされるが、それを記す一級史料は確認されていない。二人に関して明確に分かっているのは、
・誾千代が6歳のころから担っていた立花山城の城主を、結婚の際に道雪の意向で宗茂に継がせた(当時宗茂15歳、誾千代13歳)
・宗茂が柳川入城後、誾千代は城下宮永村に設けられた居館に別居した。事実上の離婚である
・宗茂と誾千代の間に子はいなかったが、継室である八千代、菊子とも子は成されていない。二代藩主忠茂は養嗣子で、宗茂の実弟直次の四男である
・宗茂が浪人した後、誾千代が宗茂の武勲を祈った御守が今も現存している
・元和7年(1621年)2月に柳川帰還を果たした宗茂は、同年誾千代の菩提寺である良清寺を建立した
ということである。
柳川城受け取りから誾千代が入城するまで数日間空いているが、その理由として立花山城の明け渡しに反対したなど様々言われているが定かではない。
別居の理由に関しても、宗茂、誾千代それぞれを頂く家臣同士の争いのため、宗茂が浮気したため、道雪が逝去するまで落とせなった柳川城に住まうことを嫌がったためなど、多くの説があるが明確な事は分かっていない。
このように殆どの事が分かっていない。だが、不仲だったとも、熱烈な恋愛関係であったとも言い切る事は出来ないが、互いへの尊敬の念を感じる戦国時代において珍しい夫婦だと言える。他にも様々な伝説・伝承・逸話が残っているので、気になる人は調べてみてはどうだろうか。
各創作作品においては
戦国無双シリーズ
pixivにおいては、戦国無双シリーズの立花夫婦がこのタグの多数勢力。
宗茂が固有のデザインを持つプレイアブルキャラクターとなった『戦国無双3』以降の作品が中心。
ポケナガ
『ポケモン+ノブナガの野望』のブショーは『戦国無双3』のデザインが元になっており、立花夫婦はギンチヨとムネシゲにあたる。
鎧にモンスターボールのマークが入っているなど、戦国無双シリーズとは細かい違いが見られる。
戦国BASARAシリーズ
戦国BASARAシリーズに登場する宗茂は、どうやら恐妻家である模様。彼の心の声(主に愚痴)に「奥」なる人物がたびたび出現する。彼女こそが誾千代なのではないかと思われるが、現時点では登場していないため夫婦揃っての活躍は見られない。
殿といっしょ
殿といっしょでは、3歳ながらもしっかりした言動の誾千代と、少年漫画の主人公のような熱いノリの高橋弥七郎が登場している。立花宗茂ではなく幼名での登場は、元服及び結婚前であるという理由からだろうか。今後どう二人の仲が発展していくのか、展開が楽しみである。
それ以外
他にもかいこ、戦国大戦にも登場している。また、境界線上のホライゾンでは、歴史上の人物としてではないが、この二人をモチーフとした立花・宗茂、立花・誾が登場している。
関連タグ
立花忠茂…2人の間に嫡男が生まれなかった為、弟・直次の子である忠茂を養嗣子に迎えた。