登場作品
「夏の魔術」シリーズ
第一作『夏の魔術』
第二作『窓辺には夜の歌』
第三作『白い迷宮』
第四作『春の魔術』
人物像
8月生まれの小学6年生。12歳。一人称は「らいむ」。
四歳の頃に両親と伯父(父の兄)が失踪したため、福祉施設で育った。
能戸耕平(主人公)をはじめ年長者から「将来、美人になるだろう」と評されるほどの美少女。
第四作では大人になった彼女の幻影が登場し、挿絵にもなっている。
ただし本編時点では、二次性徴が出ておらず、ショートカットの髪や動きやすい服装を好むため、前情報が無いと男の子のようにも見える。実際、作中の耕平も初見では「将来、美男子になるだろう」と思い「坊や」と呼びかけ、訂正を要求された。
そこらの大人より礼儀正しくしっかりした性格。ただし、前述したとおり自分の名前を一人称に使う子どもらしさも残してある。
自分を男の子と誤認されることは快く思っておらず、耕平に「坊や」と呼ばれた際は強い口調で訂正を要求した。だからといって、服装のセンス等を改める様子は見られなかったが。
能戸耕平を「コーヘイ兄ちゃん」と呼んで全幅の信頼を寄せており、どんな困難にも二人一緒なら乗り越えられると確信している。
本人は「シューサイ(秀才)じゃない」と言い張っているが、私立の中学受験に合格できるほどの学力はある。また、イラストレーションの才能もあり、第二作ではそれが役に立った。
彼女自身は知らないが、その身体の中に異次元のエネルギー生命体(セラフィン)「オノエル」を宿している。その為同じくセラフィンの宿主となった耕平とともに(明言はされていないが)不老不死である。
作中のある人物の説明によれば望めば成長は出来るが、子は宿せない(次代に命を遺す必要がないから)らしい。ただし、それは今後も完全同調し続ける限り、の話で、分離することがあればどうなるかは不明(そもそも分離できるかどうかも不明である。何分この作者のシリーズ作品にしては珍しく既に完結しているので)。
服装
前述したとおり、来夢は動きやすい服装を好む傾向が強い。
第一作(夏)では、麦わら帽子をかぶり、水色のTシャツとブルージーンズのショートパンツを着用し、白いメッシュの靴下とハイキングシューズを履いていた。
第二作(秋)では、水色のTシャツの上にパーカーを、白いショートパンツの下に黒っぽいタイツを着用。
第三作(冬)では、上下オレンジ色揃いのトレーナー(胸に名札入り)を着用し、上に白いハイネックセーターを、さらにタータンチェックのケープをはおる。頭には緑色のニット帽を被せる。
第四作(春)でも、第二作と同じ服装で登場。
ただし、敵が見せた幻影の中では黒っぽいブルゾンとジーンズを着用している。しかも、耕平とお揃い(ココ重要)。
もう一つの幻影では大人になった状態で、クリーム色のツーピースを着用。
文庫版のカバー装画には、ブレザーとプリーツスカートを着用した来夢が描かれている。
その他情報
具体的な生年は不明だが、第三作にて「1940年代の時点で20代半ば~後半だった女性」より78歳年下であることが明らかになった。このことから、1940年代より50年以上後、すなわち1990年代に生まれたと推定できる。
来夢に宿ったオノエルは、作中では「驢馬の頭部を持つ天使」として描かれている。
それゆえか、第二作ではロバの頭の男と敵対するエピソードがあった。
福祉施設では四人部屋で寝起きしており、ルームメイトは五年生・四年生・二年生が一人ずつ。
関連イラスト
関連タグ
ショートパンツ…第三作以外の全作で着用。第二作と第四作では黒タイツと併用。
天王はるか、剣城あきら…初対面の主人公から「美少年」と誤認され、そのことを知ってる美少女繋がり。ただし、こちらは苦笑いだけで済ませている。
薬師寺涼子…同じ作者による小説シリーズで、年上の男主人公と共に怪異へと立ち向かう女主人公繋がり。