第百一号輸送艦(艦隊これくしょん)
だいひゃくいちごうゆそうかん
2023年3月19日深夜(20日未明)に完了したサーバ無停止メンテに伴い実装。同日開始の2023年春イベント『絶対防衛線!「小笠原兵団」救援』最終E-6海域突破報酬として登場した。
艦これでは初となる「輸送艦(戦車揚陸艦)」カテゴリの艦娘である。海軍所属としても初の揚陸艦でもある。
ルート制御に関しては同イベントで実装された熊野丸と同じく『揚陸艦』として扱われる。
瞳の色はグレー。髪は黒で、後ろ髪は左右に1つずつの三つ編みのおさげにしている。
制服は地の色がカーキ色、襟部分およびスカートの色が某特型駆逐艦姉妹のそれにも近い藍色。船体と同じ配色のショルダーバッグを左肩から斜めに提げている。
背中の艤装は本人も言及している通り直線構造が多い比較的簡素な造りで、煙突の手前右側に付属の9mカッターボートがある。両足のものも同様に簡素だが、船首部分を象った装甲のようなものが膝あたりまで伸びているのが特徴。
そして何より目を引くのが胸部・腹部の前にある大きな板。船首前面の渡し板にあたるもののようで、対地攻撃の際にはここを開けて戦車を発進させているらしいことが中破絵からわかる。
この他、右手に拳銃型のグリップがついた8cm高角砲を持っている。
一人称は「私」。自身の艦名については呼びにくさを自覚しているようで、提督には「百一号」を文字って「ももち」の名で呼んで欲しがっている様子。
テンション高めながらも丁寧に話す。ただし放置ボイスなどでは寝ている提督に対しタメ口で話しかけることも。
口癖は「はい」。だが、テンションによって「はい!」「はいーっ」「はいー」と多様に変化する。
自身の「運ぶ」役目には相応の誇りを持っているらしく、「揚陸戦ならお任せください!ええ、私の本分ですから!」と語っている一方、輸送作戦(特に自身が沈んだレイテ方面)となると緊張する様子が見られる。
また、「尻もち接岸」などと呼ばれた実艦の揚陸時での体勢については本人としても気にしているようで、その意味などについて説明してくることも。
若干ドジっ子の素質もあるようで、提督が起きている事に気付かず距離感近めに話しかけた後で気付いて少しあたふたしたり、お茶を運ぼうとしてあわや転びそうになったりしている(幸い落とさずには済んだ様子)。
なお、補給時に「経済速度」という言葉を口にしているあたり、大戦末期の艦娘達の例に漏れず倹約家気味なのかもしれない。
一般的な装備としては、一部の小口径主砲(日本の単装高角砲)・爆雷投射機および爆雷・タービンおよび缶・対空機銃・ドラム缶・対地噴進砲・内火艇・戦闘糧食・ダメコンが搭載可能。改造すると小型電探・中型艦用の増設バルジ・一部の副砲(史実で搭載していた8cm高角砲の系列)・探照灯・照明弾が追加で搭載可能となる。
戦時急造で大量生産された補助艦艇とあって、ステータスはかなり控えめ。
改造後において耐久「19」・装甲「39」は海防艦をやや上回るものの、そのほかの数値は全て海防艦を下回り、対潜値は「0」、回避も最大で「67」と書けば、数値上の性能がどういうものかお分かりいただけるだろう。
とどのつまり、水上艦との直接の戦闘には不向きと言ってしまっても過言ではない。
しかし彼女の真価は、陸上型深海棲艦との戦いにおいてこそ発揮される。
まず、上述の装備の他に、彼女は専用の装備群「陸戦部隊」の搭載が可能なのだが、これはいわば上陸用舟艇の中身たる戦車そのものであり、陸上型への攻撃時に高い特効効果をもたらすことが明らかになっている。
さらに、この高い対地能力を以て、敵に陸上型がいる場合、敵編成に水上艦が混じろうとも一切関係なく必ず陸上型に攻撃する。従来の対地戦闘では敵に陸上型と水上型が両方いる場合、対地艦が水上型の敵を狙ってしまうリスクが存在していたが、彼女に限っては特殊砲撃時も含めてその心配が全く無いことが判明しているのだ。
そして、最も特筆すべきはその対地攻撃の際の挙動。
なんと、自分自身が敵に突撃して戦車を送り込むというトンデモ挙動をするのだ。しかもこの際、耐久値バーの部分がパカッと開いてそこから戦車が出てくるというオモシロ演出となっている。
…こう書いてもいまいちピンとこない方は、下の動画を参照されたし。彼女の唯一無二の個性がお分かりいただけるだろう。
(参考動画)
このように、対地戦闘においては非常に高い性能を有しており、陸上型への攻撃における安定性・確実性は他の対地艦と比べても頭一つ抜けていると言って良い。
まさに陸上型絶対殺すウーマン。
もっとも、いかんせん上述のステータスであるために随伴艦に置いた際の道中大破のリスクは高め。そのため、運用時には旗艦に置いて道中での被弾リスクを下げるなど、その本領を発揮させてあげるためのひと工夫が必要になるだろう。
- 実は彼女自身は小笠原方面に行ったことが無く、史実で戦闘を経験したのはレイテ沖などの南西方面である。なお、実際に小笠原方面への輸送作戦に就いたのは数知れぬ彼女の妹たちで、判明しているだけでも計10隻が戦闘や暴風雨などにより喪失の憂き目に遭っている。
- ちなみに彼女たち姉妹の総数は、日本陸海軍の戦力としては文字通り桁違いに多い方。海軍所属の第百一号型輸送艦に分類されたものだけでも、未成や計画のみのものも含めて76隻、陸軍機動艇扱いとなったり所属不明のまま建造中止となったりしたものも含めると103隻という超大所帯である。…え、連合国側だと実装同期に175人姉妹の百四十七女とかもいるって?向こうは…まあ、そうねぇ…