読み方は「ちくし」・「つくし」と二通りありややこしい。現在は前者の読みが多用されている
1.九州の古来の呼び名(つくし)。枕詞は「しらぬひ(白縫)」
2.筑紫国(つくし)。現在の福岡県西部および南部に相当する地域。後に筑前国・筑後国に分割された。
3.筑紫郡(ちくし)。福岡県の郡部の名称。現在の福岡市の一部(中央区・博多区の一部・南区のほとんど)・那珂川市・春日市・大野城市・筑紫野市・太宰府市にまたがる地域。かつては那珂川町が唯一筑紫郡を名乗っていたが、那珂川町は2015年の国勢調査で人口が5万人を超え、2018年10月に市制施行したため筑紫郡は消滅した。
4.筑紫駅(ちくし)。西鉄天神大牟田線の駅。福岡県筑紫野市に所在。急行停車駅で、乗務区と車両基地・工場を備える拠点駅である。
5.旧日本海軍の軍艦(つくし)。巡洋艦(1882年竣工1911年廃船)と測量艦(1941年竣工1943年戦没)に名付けられた。
6.旧国鉄の列車愛称。「筑紫(つくし)」と「つくし」がいた。前者は東京~鹿児島間【鹿児島本線経由】の急行列車(1951~1956)および東京~博多間の急行列車(1956~1964)、後者は新大阪・大阪~博多間の急行列車(1964~1975)
7.筑紫国光(ちくし) イナズマイレブンの登場人物。陽花戸中(福岡にある)在籍。pixivにおいて「筑紫」のタグはほとんどこのキャラのイラストに付けられている(と思われる)。
9.筑紫トンネル(ちくし) 九州新幹線のトンネル。同線のトンネルでは最長(11865m)。
10.筑紫山地(ちくし/つくし) 福岡県と佐賀県と長崎県にまたがる山地。九州新幹線の筑紫トンネルはここを貫いている。
11.筑紫平野(ちくし/つくし) 福岡県南部と佐賀県にまたがる九州最大の平野。読みはどちらでもよいが、国土地理院では「つくし」を採用している。
12.筑紫哲也(ちくし) ジャーナリスト、ニュースキャスター。なお、当人は大分県日田市(豊後国)出身。(1935~2008)