概要
元ネタは鳥山明の漫画『ドラゴンボール』およびそれを原作としたアニメシリーズにおいて、魔人ブウに吸収されたキャラクターたちが取り込まれていた器官。
あくまでも一部のファンの間で使われている通称であり、公式名称ではない。
その名の通り、ブウの肉で構成された繭状の器官であるため、この通称で呼ばれている。
血管のような筋が無数に浮かび上がった吸収した者を取り込んでおくための卵型の部位と、それとブウの肉壁(本体)を繋ぐ上下の管状の部位から成り立っており、後述する元ネタでの描写から、後者の部位から吸収した者の能力をブウ本体に送り込んでいると思われる。
取り込まれている者は、基本的に顔とその周囲だけのぞかせている。
『ドラゴンボール』における肉繭
劇中、魔人ブウ(悪)に吸収されたゴテンクス(悟天とトランクス)、ピッコロ、悟飯、魔人ブウ(善)が、ブウ(悪)の体内においてこの肉繭に取り込まれていた。
吸収されたフリをしてブウ(悪)の体内に侵入した悟空とベジータによって管を切断されたため、ブウ(悪)は吸収した者を取り込む前の状態に戻ってしまい、最終的に魔人ブウ(純粋)に変化する。
肉繭に取り込まれていた者たちは全員気を失って(または眠って)いたが、彼らの様子を見た悟空たちの様子から、取り込まれても生命活動自体には特に問題はないようである。
劇中ではブウ(悪)に吸収された後、ゴテンクスが体内でフュージョンの時間切れにより悟天とトランクスに分離して(元に戻って)しまったが、その後描かれた体内の描写では、悟天とトランクスはそれぞれ別の肉繭に取り込まれていた。
そのため、肉繭に取り込まれた者が何らかの理由で複数の個体に分裂・分離すると、それに伴い肉繭の方も(おそらく分裂と思われるが)何らかの方法で増える模様。
アニメ『ドラゴンボールGT』においては、劇中ベビーによる寄生と洗脳から逃れるために、ミスター・サタンがミスター・ブウ(善ブウ)に自ら頼み込んで吸収され、この肉繭の中に取り込まれて身を隠していた。
後にパンも身の安全を確保するためにサタンと共に一時的に取り込まれている。
こちらは上記のブウ(悪)の時とは違い、取り込まれている者は意識があり、取り込まれた者同士での会話や、体内からブウと会話を交わすなどの描写がある。
こちらもブウ(悪)の時と同様、吸収された者は長時間肉繭に取り込まれていても生命活動に特に問題はないようだ。
なお、上記のゴテンクスのように、吸収されて肉繭に取り込まれても時間の概念は適用されるようだが、取り込まれた者が老いたりするのかどうかまでは不明。
pixivにおける肉繭
元ネタ同様、ピンク色で描かれることが多い。
デザインも元ネタに準拠したもので描かれることがほとんどだが、中には絵師によって若干のアレンジが加えられているものもある。
pixivでは「吸収」「苗床」「生体ユニット」などのアブノーマルな性癖もといフェティシズムに該当するネタであるためか、投稿された作品にはR-18のタグが付けられているものが非常に多い。
また、元ネタ同様、取り込まれた者は顔とその周囲だけ肉繭から出ているという模写だと、取り込まれているキャラが誰なのかぱっと見では分かりづらいという欠点があるため、上のイラストのように、絵師によっては顔だけでなく首から上までの部位を出しているパターンも少なからず存在する。