概要
天人の美女。通称“孔雀姫”。
かぶき町四天王の一角で、かぶき町に巨大なカジノを経営している。本人も大の博打好きで、命すら博打の賭けの対象とする事がある。一見清楚な美女にも見えるが、失敗した部下は容赦なく切り捨てるなど、四天王の中でも最も傲慢かつ冷酷で腹黒い人物。人一倍支配欲が強い上に、目的達成のためならば、人質やだまし討ちなど澄ました顔で平然と卑劣な手段を厭わない。
平子や次郎長の本心を見抜くなど、相手の腹の内を読むことにも長けている反面、自らの力を慢心して相手の力量を見誤る一面を持つ。また、潔く敗北を認めようとせずに病院で入院している他の四天王を襲撃するなど、往生際も悪い。
その正体は宇宙海賊春雨第四師団の元・団長。阿伏兎曰く「組織の派閥争いで居場所を失い、春雨の資金を横領して名前や顔を変えて地球へ逃亡していた」との事。挙句の果てには、逃亡先の地球で地位を築き、かぶき町四天王の一人にまで上り詰めた。ちなみに、華陀は神威曰く「阿伏兎お気に入りのメガドライブ」であるらしく、明言こそされていないが逃亡後の彼女は阿伏兎によって匿われていたと思われる。
三大傭兵部族の一つ・辰羅族を率いており、彼女自身も辰羅族の一人である。次郎長の前で「春雨第四師団団長」を名乗ってはいたが、ただのハッタリにすぎず、肩書きは既に意味のなさない物になっていた(第四師団長は、後釜として猩覚が就任している)。
かぶき町を支配すべく、四天王の勢力バランスの崩壊を画策。同じ四天王の一角泥水次郎長の娘椿平子をけしかけて、各勢力の均衡を崩すことで内乱を誘発しようとしたが失敗。切り札である辰羅族の精鋭部隊を銀時・次郎長に全滅され、兵の多くはかぶき町の面々によって壊滅状態に追い込まれ、再起と逆襲を誓って一旦逃走を図った。もう後がない事で、騒動が沈静化したところに残党を率いり、入院中の次郎長達四天王を葬ってかぶき町を手に入れようとしたが、万事屋と平子に返り討ちにされる。自身も銀時にあっさり気絶させられ、四天王の座から失脚。過ぎた野心を抱いた事が命取りとなり、それまで築き上げてきた地位の全てを失う事になった。
その後、鬼兵隊に捕まって春雨の元に連行されたが、現在は精神に異常をきたして牢の中でどこからか拾ったナットをサイコロと思い込み、一人で丁半をし続けているなど、かつての面影がなくなり、賭場を仕切っていた過去を追い求めるようなうわ言を繰り返す廃人と化していた。
神威と高杉相手に呪いの博打を行い、後の二人の結末を示唆する不吉な結果を残している。以後は完全にストーリーからフェードアウトした。
銀魂の敵キャラクターの中では珍しく特に悲劇的な境遇や過去を背負っていない純粋な悪役の一人。岡田似蔵や徳川定定なども当てはまる。
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華佗:史実の人物