概要
藤原長良の三男、母は藤原乙春、官位は従一位、摂政、関白、太政大臣。
経歴
承和3年(836年)に誕生、後に叔父藤原良房の養子となる。後に元服し蔵人・侍従・左兵衛佐・少納言を歴任、天安2年(858年)に蔵人頭となる。貞観5年(863年)に左近衛中将、貞観6年(864年)に参議に進む、貞観8年(866年)に応天門の変では源信が疑われるが基経は無実を訴える。結果信は無実となった。後に中納言、大納言に進み貞観14年(872年)に右大臣に就任、良房の死後政治を引き継ぎ貞観18年(876年)の陽成天皇即位に伴い摂政となる。元慶4年(880年)に太政大臣、元慶8年(884年)に天皇を退位させ時康親王(光孝天皇)を即位、事実上の関白となる。宇多天皇朝に入り天皇から阿衡の職を授けられるがこれに不満を持ち政務を辞める。菅原道真によって事は収まり寛平3年(891年)に死去。