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概要編集

CV:嶋俊介


漫画『美味しんぼ』の登場人物で、東西新聞社文化部の部長。主人公である山岡士郎栗田ゆう子の上司。

コミックス104巻で編集局長に就任した。


何かと性格に問題点を抱えた癖の強い人物が多く登場する『美味しんぼ』の作中で最も人格ができた人物である(その次くらいに、海原雄山の部下である中川さんあたりが思い浮かぶ)。


大原社主や小泉局長をはじめ、何かと公私混同な強権行使で山岡や栗田をいいようにこき使う問題上司が多い中、谷村は唯一それをする事なく、山岡の味覚にかける才能を見抜いたり、富井副部長の(普通ならば取り返しがつかないようなレベルの)ミスを弁護したり、彼らが落ち込んでいるときは奢ってあげたり、さらに大原社主に向かってもあまりに筋が通っていない事や、間違っている事には堂々と物申すなど理想の上司である。


実際、山岡や栗田、富井副部長らをはじめとする文化部の社員達は本気で谷村を尊敬している描写がある(谷村が文化部部長から降ろされそうになった際、山岡はそれを必死で食い止めようとしている他、酒癖が極度に悪く山岡や小泉局長、さらには大原社主さえも犠牲になった事がある富井の絡み酒に谷村だけは一度も絡まれた事がない)。


とにかく気性や人使いが荒い社員ばかりな東西新聞社では異質に見えてしまう程に温厚且つ冷静沈着で、めったに声を荒げることもないが、山岡と栗田が仲違いを起こして究極対至高のメニュー対決で大敗を喫してしまった際には一喝して、それまで喧嘩を続けていた2人を一瞬で黙らせてしまった。

しかも、2人がいなくなったあとですぐに笑顔を見せ、2人が喧嘩別れしないように配慮しての行動だったことを周囲に明かし、大原社主や小泉局長をも感心させる策士ぶりを見せた(実際これ以降2人の繋がりが深まった)。

最早、『美味しんぼ』のレギュラーキャラの中では唯一、喜怒哀楽や上司としての権限の使い時を正確に弁えていると言っても過言でなく、実際に谷村さんがいなかったら、山岡や富井はとっくに解雇されているばかりか、東西新聞社さえも潰れてしまっているのではないかとさえ評される程…


一方で、山岡が大原社主や他の部の人間と揉め事を起こす度に、その仲裁に入らなければならなかったり、大失態を連発する富井に巻き込まれて一緒に責任を負わされそうになるなど、気苦労が絶えず、時折その愚痴をこぼす事もある。彼も心情的に雄山の味方なので山岡に「自分も人の親になったのだから」と苦言をする事もある。


また文学や映画に関する造詣が深く、洒落た言い回しを好み、さらに栗田らに自分からお茶を入れてあげることもある(第18巻)など、本当の意味で紳士でもある。その一方で小学校の頃の同級生たちに合うと素(というか童心)に戻ってしまう一面も持っている。


若い頃には警察の極秘捜査中の密輸事件を勇み足ですっぱ抜いてしまい、事件の首謀者が海外逃亡してしまう失態も経験している(当時は社会部だったと思われる)


なお、コミックス1巻1話で社員が呟いているが、実は麻雀のセミプロだという。

また、富井副部長に比べ味覚も優れているが、初期のころは喫煙者であり、寿司屋のカウンターに座りながら煙草をふかしたりしていた。



関連タグ編集

美味しんぼ 東西新聞社 理想の上司 苦労人

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