概要
桃抜(とうばつ)とも呼ばれる、古代中国の伝承に伝わる神獣の一体。
2本の角が生えた獅子や虎、鹿、馬によく似た姿をしており、肩から短い羽が生え、長い尻尾を持ち、その名の通り邪悪を避け、死者の安寧を守るとさる。また角がないのが辟邪と呼ぶという説も存在している。
「墓所の守護者」と見做されていたらしく、古墳からこの神獣を象った副葬品が出土したり、そのものズバリ墓所の入り口に辟邪の石像が狛犬のように鎮座していたりもする。
余談
角の額によって雌雄を分ける考え方もあるが、その区別は判然とせず、現在は使われていない。石像が一対で存在する場合は神獣の置かれている方角によって雌雄が分けられているという。
関連タグ
狛犬:ある意味、同業者。