追加戦士になりたくない黒騎士くん
ついかせんしになりたくないくろきしくん
2020年6月よりハーメルンで連載されている、特撮ヒーローをモチーフとしたオリジナルのコメディ小説。作者は「治癒魔法の間違った使い方」も執筆されている「くろかた」氏の、ハーメルン内のPNである「クロカタ」氏。
自身をワルモノだと思い込む勘違い系ダークヒーローと、その熱狂的ファンによるバトルありのコメディ作品。
この作品の最大の特徴は、ハーメルンで可能な演出をフル活用している点にある。
ハーメルンでは文章中に特殊なタグを挟むことによって様々な表現が可能だが、この作品では必殺技を「ゼロワン」風にしたり、youtube、ニコニコ動画、Twitter、LINEといったSNSも再現するなど、「演出の博覧会」と言っても過言でないレベルでフル活用している。
突如として怪人が出現した世界。迷い込んだ研究施設から戦隊スーツを盗み出した穂村克己は、“黒騎士”として暗躍していた。自身を襲ってくる怪人を倒したり、時には怪人に襲われている人を助けたり。しかし所詮は盗んだ戦隊スーツで自由を謳歌し、怪人との戦闘で街を破壊する犯罪者。『正義の味方“ジャスティスクルセイダー”に敗れ、死を迎える』それが克己の思い描く黒騎士の最期。だったのだが……
「君、一般人からもワルモノとして見られてないよ?」
なぜかジャスティスクルセイダーに勧誘されることに!? 実は世間では黒騎士はダークヒーローとして人気者だった上に、衝撃の事実が明らかに!? 果たして黒騎士の運命は――。自身をワルモノだと思い込む勘違い系ダークヒーローと、その熱狂的ファンによるドタバタコメディ、開幕!
(書籍版1巻紹介文より)
主要人物
- 黒騎士 / 穂村克己(ほむら かつみ)
本作の主人公。
中学生の頃にプロトチェンジャーを持ち出し、以降は“黒騎士”として暗躍していた。
純粋な地球人であるのだが、装着者の命を削りかねない筈のプロトチェンジャーの完全適合者。
- ジャスティスレッド / 新坂朱音(あらさか あかね)
黒騎士の登場から遅れて現れた仮面の戦士の一人。
明るく優しい性格なのだが、かなり押しが強い。
- ジャスティスブルー / 日向葵(ひなた あおい)
黒騎士の登場から遅れて現れた仮面の戦士の一人。
素顔は青みがかった黒髪をボブカットにしている少女。
「自称理系」と語るが、言動は掴みどころがない。
- ジャスティスイエロー / 天塚きらら(あまつか きらら)
黒騎士の登場から遅れて現れた仮面の戦士の一人。
素顔は三つ編みにした茶髪が特徴の少女。
関西弁で話すが普段の会話は標準語。
金崎令馬(かねざき れいま)
ジャスティスクルセイダーの司令官であり、専用スーツ「ジャスティスチェンジャー」を作り上げた稀代の天才科学者。
表の顔は世界的企業「KANEZAKIコーポレーション」社長を務めている。