概要
「のゆ」もしくは「やとう」と読む。
自然のなかにあって、商業的に開発されていない温泉のことをいう。
地元の自治会や有志によって管理されているところが大部分であるが、誰にも管理されていない完全に天然の野湯も存在する。
しっかりした建物や塀があるわけではないので、ほぼすべてが混浴である。そもそも男湯・女湯を分けるほどのスペースがない場所も多い。
それゆえ、女性にとっては入浴のハードルが高いと思われがちだが、後述するように女性はバスタオル巻きや水着着用で入ることができるので、女性もそこまで少ないわけではない。また、男女のカップルで来る人もしばしばいる。
ロケーション
源泉が自噴している場所は多数存在するが、源泉そのものは高温すぎて入浴に適さないことがほとんどである。
そのため、川沿いや海沿いの場所で源泉が噴き出していて、周囲の水を引き込んで温度を調整できる場所が野湯として利用されていることが多い。
また、川や湖の底に源泉が噴き出していて、その場所全体が入浴に適した水温になっているような場所もよくある。
入浴時の格好
男性は全裸、女性はバスタオル巻きもしくは水着着用での入浴が一般的。
泉質の保護や衛生の観点から、基本的には衣類等を着用して入浴するのは望ましくないとされている。しかし、野湯はどこも混浴である上に、女性の数が男性に比べて相対的に少ないため、女性が裸になって入るにはハードルが高すぎるという事情がある。
そのため、男性は全裸で入浴するのが基本的なマナーとなっている(場所によってはルールでそのように定められている)が、女性はバスタオル巻きか水着着用のどちらか(もしくはその両方)が認められていることがほとんどであり、裸になる必要はない。