転用
転用
転じて酒保や倉庫、烹炊所にある食料を盗み出す者や窃盗行為そのものを指す帝国海軍のスラングである。こちらは「ぎんばい」と読む。
後に、窃盗以外の手段も含んだ不正な手段で物品を獲得する事を銀蠅と呼ぶようになった。
その対象も食料品から日用品や嗜好品、果ては各種兵装の予備パーツまでに及ぶ。
また、行為が発覚して制裁を受けている者も銀蠅と呼ぶ事もあった。
銀蠅の手口
単なる万引きや窃盗から、食料搬入時に手伝うふりをしながらかすめ取ったり、主計科の新兵を脅して巻き上げる、業者に賄賂を要求する、コネを使って横流しさせるなど多岐にわたる。
中には修理可能な兵器を修理不能と報告、使える部品を取り出してプールしておくといった組織的な銀蠅も。
空母「加賀」では、酒保区画の床に穴を開け下の区画から盗み出すといった大胆な盗難まで行われていたという。
食用油と間違えて盗んだ機械油で天ぷらを作った為、腹を壊して発覚したり、主計兵が日常的に白飯を銀蠅していた為、ビタミン不足で脚気に罹ったという事例もある。
銀蠅の実態
海軍関係者で銀蠅行為を知らないと言う者はモグリと言われるくらい日常的な行為だった。
腹が減ると士気に関わるものであるため、ある程度なら黙認されていた。発覚しても軍法会議にかけられることはまず無く、鉄拳制裁や海軍精神注入棒の方が多かったという。
戦艦陸奥の爆沈原因は、銀蠅の嫌疑がかけられた兵士が自暴自棄になり起こした放火という説もある。
軍隊では「盗まれた方が悪い」という考え方が一般的で、盗難があったことがわかっても特に犯人捜しなどもされなかった。
むしろ盗まれた事によって帳尻が合わなくなることの方が問題で、そこから更に別の銀蠅行為が起きるといった有様であった。
なお、自衛隊においては窃盗は重大な犯罪であり、事件が起これば関係者全員が基地・駐屯地の外に出ることを禁じられ、警務隊による入念な取り調べが行われる。
「盗まれた方が悪い」という考えもある程度残っており、財布や鍵を無造作に放置するなど、犯罪を誘発するような行為も厳に慎むよう教育される。窃盗が発生し、被害者にも落ち度があった場合はこってり油を絞られることになる。
コメント
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05
―これまでのあらすじ― 原さんが持っている「新青年臨増刊号」をなんとしてもゲットしたい大石さん。第二次攻撃を仕掛けるためにふとよいことを閃いた。それは先日軍属の床屋のおやっさんから聞いた特ダネ情報だった。銀蠅の極意は要領よくいろいろな人を買収仲間にしていくことだそうです。(銀蠅トモダチコレクション) ◆長官賞で貰える商品⇒激辛カレー一杯(原作準拠)2,407文字pixiv小説作品 ギンバイ at Vespers
T(チョット)K(カイテミタクナッタンダ)G(ギャグヲ) …ギャグかな? どうだろ? ベイラムじゃ銀蠅は日常茶飯事な気がするのでアーキバス側で、輜重部門責任者と名指しされてる人もいるのでね。3,056文字pixiv小説作品