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概要
古代中国の地理書『山海経』では赤鷩(せきへい)の名で記載される霊鳥。
中国語ではこの赤鷩をチーピー(Chibi)と呼ぶ。
小華山に多数生息しており、その羽毛は火を防ぐ効果があるとされる。
また、江戸時代の百科事典である『和漢三才図会』の記述では中国の薬学書『本草綱目』から引いて錦鶏の解説が成されており、それによれば錦鶏は鷩雉(へつち)という姿がよく似た鳥よりも小さく、背中には赤色が浮き立ち、胸は孔雀のように5色に光り輝いており、文様は非常に燦爛(さんらん)して錦の様であるという。
またクチバシや鋭い爪を使って戦うので家鶏と闘わせて捕獲するとよいとされており、錦鶏を飼育していると火災を防ぐことが出来るといわれている。
なお一説には錦鶏は鷩雉の雄であるとされており、己の羽毛を愛し、自らの姿を見ずに映して舞い、目くるめいて死んでしまう事も多く、鏡に映しても自身の姿に魅了されて死んでしまうという。