概要
閻婆とは、無間地獄の十六小地獄の一つ「閻婆叵度処(えんばはどしょ)」に住むという、象のように巨大な火を吹く怪鳥。
この地獄は生前に水源を破壊し、多くの人々を渇死や餓死させたものが落ちる処で、閻婆は罪人を見つけると咥えて上空から落とす。
地面には鋭い刃が生えており、落とされた罪人は刺さって身動きが取れなくなったところを炎の牙が生えた犬に噛まれ苦しむという。
なお中国語ではイェンポー(Yanpo)、上古中国語ではロンバール(Lombal, lombaːl)、広東語ではインポー(Jimpo)、韓国語ではヨンパ(Yeompa)、ベトナム語ではジェンバー(Diêm Bà)と呼ぶ。
創作での扱い
初出は『桃太郎伝説2』。オオハシのような嘴に牙を生やした耳のあるカラフルな鳥の魔物「えんば」として登場。地獄に出現し、色違いに「うんば」がいる。
『新桃太郎伝説』では鳳凰のような巨大な鳥の姿で、色違いに「えんばは」がいる。
その後に発売されたプレイステーションでのリメイク作では、さらに強い「えんおうば」が登場。
「閻婆度処」で亡者に襲いかかってくるが、何故かプテラノドンが混ざっている。亡者にとっては怪鳥には変わらないと言うのだが…