概要
2022年9月2日から2023年8月25日までジャンプ+にて連載されたマンガ。2023年10月6日に特別番外編も更新された。作者はゲタバ子。
2021年7月5日に少年ジャンプ+で配信された同作者の読切『腐女子除霊師オサム』をプロトタイプとしており、1話は読切の加筆修正版となっている。
改題・連載化以降は、腐女子のみならず、オタクあるあるネタを広く扱う除霊物ギャグマンガになった。
基本的に一話完結で、毎回様々なオタク絡みの霊障が起こり、それを解決するため、オタクたちの煩悩に溢れた活劇が繰り広げられる。
登場人物
CVは関連動画の1巻発売記念公式ボイコミでの配役
乾 オサム(いぬい おさむ)
CV:金田朋子
特定分野に特化した除霊師で、その分野では雑誌に載るほどの実力者。
詳細は「乾オサム」の記事を参照。
春山 カイカ(はるやま かいか)
CV:井澤詩織
女子高生(属性:ギャル)。陰キャなオサムにも優しく接したため、オサムから非実在ギャルと言われるが、その性格ゆえ無意識にオタクの怨霊を引き寄せてしまう、一種の霊媒体質になっている。
詳細は「春山カイカ」の記事を参照。
坤 みしん(ひつじさる みしん)
ぬいぐるみやアップリケを使った除霊術を操る少女。お嬢様口調で、オサムとは幼馴染だが小さい頃からまともに除霊できなかったオサムを見下している。
マンガやアニメを低俗な趣味として全く触れていなかったが、とある怨霊の除霊のために『撃叩メンカーバン』を読んだところ、速攻で沼った。
その後ジワジワとオタク趣味を広げられ(その過程でオサムとも和解)、ついにカップリング概念にまでたどり着き、財力を活かしてありとあらゆるカップリングを許容する雑食のカップリング豪族へと成長。
天逆 だんご(あまさか だんご)
オサムが「師匠」と崇める流浪の女性同人作家で、伝説の同人サークル作画担当。除霊師ではなくオタクとしての師匠である。
相手のカップリング妄想が視える特殊な左目を持ち、その能力と超画力で、読み手と解釈が完全一致した同人誌を描く事ができる。
霊力とは魂の昂ぶりであるため、この同人誌を読むことでオサムは霊力を回復する事ができる。
カイカのクラスメイト
カイカと同じクラスの友人たち。
黒髪ショートヘアの「さつき」、ツインテールで猫口の「みみ子」、無口でロングヘアな「れいあ」の3人。
カイカを通じて、オサムとも交流がある。
雲居 灯雁(くもい ひかり)
オサムたちと同じ学校の女子高生。「蜘蛛子」のHNで同人活動をしていて、カイカからは「くもっち」と呼ばれる。
同人誌完成のための連日の徹夜作業で倒れて魂が抜け、生霊化していたところをオサムたちと出会う。オサムたちの協力もあって同人誌は無事脱稿。以来オサムとは相互フォローしあう友人となっている。
マイナーカップリング推しで、画像投稿サイトでそのカップリングの画像を、彼女一人で投稿し続けている(そのカプ名でタグ検索すると、延々と彼女の投稿作だけが並ぶ)。
また、公式からお出しされた僅かな情報(何気ないセリフや設定説明)から作品を深読み・考察する「行間しゃぶり」に造詣が深い。
友引 はなこ(ともびき はなこ)
二次元専門降霊師。
何故か推したキャラがことごとく作中で死んでしまい、これまでに87名もの推しを見送っている。彼らに会いたい一心で降霊術を始め、能力に目覚めた。
オサム曰く、愛されたキャラクター達も付喪神と同様に魂を宿し、それを降ろしているらしい。
単行本の描き下ろしによると夢女子とのこと。
怨霊
現世に害をなす、荒ぶる感情の塊。怨霊の除霊にはまず、その怨霊が何に対し荒ぶっている(怒りや執着などを持っている)かを理解する必要があるが、オタクの怨霊は非オタの除霊師にとって、(逆カプの概念が解らない等で)何を言ってるか理解不能=除霊不能なため、必然的にオタク除霊師であるオサムの出番となる。
作中では「マイナーカプ推しゆえのルサンチマンを抱えた怨霊」「推し作品の布教に失敗した無念から生まれた怨霊」など、様々なオタク怨霊が登場する。
怨霊は大きく3つに分けられ、死者の魂である「亡霊」・生者から魂が抜け出た「生霊」・体から漏れた強い感情が形を成した「思念体」がある。
また怨霊以外にも、神霊・悪鬼・呪物のようなものも登場することがある。
- バヒさん
1話(読切版)でオサムと殴り合いの挙げ句成仏した腐女子の怨霊が、まさかの再登場&レギュラー化。本名はいまだ不明で、撃メンではバンヒス派な所から、上記のように呼ばれる。
カイカにやらかした諸々を罪に問われ地獄へ堕ちかかったところを現世へ逃げ戻り、そこから色々あって、オサムの保護観察下に置かれる。その後は「剥き出しの魂は生者に危害を与える」という理由で、みしんが作ったぬいぐるみを依代にして生活しており、話によって外見(依代)がコロコロ変わる。
怨霊だからなのか、それとも生前からこうだったのかは不明だが、「社会性が無いのか!?」とツッコまれるほど言動に難あり。ただオサムとは相変わらずカプ論争でしばしば火花を散らしつつもそれなりに仲良くやっている。
後に、個人サイト全盛時代(少なくとも00年代かそれ以前)からオタ活をしていた、古のオタクらしいことも判明した。
撃叩メンカーバン
元気でちょっとおバカな主人公「バン」とクールな天才ライバル「ヒスイ」がメンコバトルするという内容。
小中学生男子だけではなく、腐女子にも人気の作品でありカップリングに強くこだわる大きいお友達は少なくない。
更には劇場版公開時に親子連れ、若者カップルまで来場しており、かなり幅広い世代の支持を受ける人気作品である模様。
あじしみショータイム
作中に登場するゲームアプリで、おでんを擬人化したキャラクターが登場するリズムゲーム。
プレイヤーは盛り付け職人として、映えるおでんをプロデュースする事を目的としている。
デュエットを「串に刺す」、三人以上を「皿に盛る」、石は「オタマ」でガチャる事を「掬う」と言うようである。
二巻発売時に詳細な設定が明かされ、たまご、だいこん、がんもどき、こんにゃく、牛すじ、しらたき、さつまあげ、からし、ちくわの9名が判明した。
オサムはたまご推しのだいたま(だいこん×たまご)らしい。
関連動画
1巻発売記念公式ボイコミ