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概要編集

院白沢とは、小野不由美の小説『十二国記』の登場人物である。

アニメでは白髪・白髭の老人のような風貌で登場する。


延王尚隆登極後、雁州国朝政は新王の奔放な性格もあって乱脈の極みにあった。

延麒六太は朝廷の混乱に嫌気をさして王宮を抜け出したところを旧友・更夜にとらわれ、元州の実権を握る州候・元魁の子・斡由に拉致される。

混乱の極みにある雁国のなかで元州だけは、州宰・院白沢をはじめとする官吏の補佐のもと、斡由の施政によって唯一安定し、豊かになっていた。

六太を人質に取った斡由は「国政はわれら官吏に任せ、王は王宮で遊んでいればいい」と尚隆に要求するが、斡由には「みずからの失敗を認めることができない」うえ「失敗は人のせいにして、罪を着せた人物は更夜に命じて殺害する」という致命的な欠点があった。

斡由の悪行ともいえる欠点は六太によって暴露され、反乱は失敗、斡由は州宰・院白沢に罪を着せて処刑しようとしたところ、単身、元州に潜り込んでいた尚隆に斬り伏せられ、生涯を閉じた。

反乱鎮圧後、尚隆は院白沢ら斡由の部下を受けいれ、500年にもわたる大王朝を築き上げた。


雁国に身を寄せた慶東国国王・中嶋陽子は冢宰(官吏の長)に就任した院白沢に会っており、柳北国を旅することになった楽俊の旅券にも「雁州国冢宰・院白沢」と墨書し、旅費の負担や国からあらゆる便宜を受けられるよう手配している。

関連タグ編集

十二国記 雁州国/雁国 延王 尚隆 延麒 六太

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