「一枝凝香佔花事,韶華無非正此時。
開到荼蘼諸芳盡,舊夢寂寞誰聞知?」
概要
称号:荼蘼夢客(どびむかく)
本名:幽明無非(ゆうめいむひ)
「霹靂布袋戲」の登場人物。
「霹靂兵烽決」「霹靂兵烽決之碧血玄黃」で活躍した。
龍韜兵城(りゅうとうへいじょう)の少城主。草花を好む風雅な美青年。
その正体は、猂族の異端児・雪之狼(せつしろう)である。
月無缺と親友になるが、立場の違いから対立することになる。
プロフィール
性別 | 男 |
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初登場 | 霹靂兵烽決 第5章 |
退場 | 霹靂兵烽決之碧血玄黃 第32章 |
根拠地 | 龍韜兵城 |
出身 | 猂族 |
正体 | 雪之狼 |
家族 | 戾禍(父)、妲姬(母)、幽明瞳朦(妹)、羽麟兒(弟) |
友人 | 風雲兒、月無缺 |
師匠 | 僰君 |
上司 | 魅禍后狨、荒禘 |
部下 | 翾風蘊凌霜、逸雪涵秋影 |
武器 | 韶華琴劍、狼飲雪 |
所有物 | 韶華勝極(九弦琴) |
人物
中原三大兵城の一つ・龍韜兵城の少城主。全身がピンクを基調とした、美少女のような容姿を持つ美青年。琴の造詣が深く、草花を好む風流人。しかし本人はすでに亡くなっており、代わりに猂族の異端児・雪之狼が彼に扮して、中原で活動する。
本物の韶無非
本物の韶無非は、先代城主・韶九城(しょうきゅうじょう)の一人息子である。韶九城は中原正道の劍謫仙とは友人で、共に平和を目指す理念を持つ。昔に異天魔の一族と交戦する頃、本物の韶無非は早世し、ほどなくして韶九城も何者かに殺された。その後、雪之狼が韶無非に成り代わり、龍韜兵城に戻った。
初登場の時点で、雪之狼は韶無非に成り代わっている。風雲兒や月無缺と友人関係になったのは雪之狼で、正体が明かされた以降も、「韶無非」の容姿と肩書で動いた。以降は経歴も含め、雪之狼ごと「幽明無非」の方について解説する。
幽明無非
幽明無非は、無滅靈界の主・戾禍と猂族の女性・妲姬の間に生まれた息子である。雪のように白いしっぽと狼の耳、そして女々しい姿が特徴。混血種であることから、猂族内部では差別を受ける。捨て子にされた彼は、人間からもいじめられ、悲しい幼少期を送った。
猂族としての名前はなく、猂族の者から「雪之狼」と呼ばれた。その後、猂族の神将・僰君に才能を見出され、僰君に師事する。僰君から丁重に育成したことから、一流の武術を身に着けた。僰君が劍謫仙に殺された後、仇を取るべく、その関係者の全滅を目標にしていた。韶無非に成り代わった以降、表は韶無非、裏では雪之狼として活動することになる。
経歴
幼少期
子供の頃に異類扱いをされ、人間の子供にいじめられた。いじめの度が過ぎ、暴走してほとんどの子供を嚙み殺した。生き残った一人の子供が腰を抜け、水の中に溺れる。その子供こそが、幼少期の月無缺だった。複雑な気持ちを抱えて、月無缺を救出する。だが、直後に駆けつけてきた劍謫仙に攻撃され、背骨が断たれてしまう。
魅禍后狨に救出され、僰君によって治療を受けた。魅禍后狨の世話を受けながら、僰君に鍛えられる。魅禍后狨から「小狼」と親しく呼ばれ、彼も魅禍后狨のことを「縈魅姐姐」と呼び、慕っている。
韶無非に化身
一人前の戦士に成長した彼は、故人の韶無非に成り代わって、龍韜兵城の少城主になった。それから年月を経て、韶無非の名義で月無缺と出会い、親友になる。二人が琴を交わすシーンが作品の中で見られる。
僰君を復活させるため、雪之狼の姿で幾度も月無缺を襲う。結果的に復活は失敗し、正体が逆に月無缺たちにばれてしまう。魅禍后狨たちの恩と、月無缺の友情の間に、板挟みにされた。猂族側に残るべきか、月無缺に味方すべきか、心が揺らぐ。
戾禍の支配
月無缺を守るために、重傷を負って、風月主人に救われる。風月主人の口から父・戾禍のことを知り、一時的に協力した。風月主人の脅迫から、関係は長く続かなかった。心が揺れ動く中、猂族側に残ることを選んだ。風雲兒が荒禘に殺された後、月無缺と決裂してしまう。
魅禍后狨の没後、猂族に残す意味がなくなる。その際に、戾禍が中原の侵略を図り、封印を解こうとした。これまでの罪を償うため、自らを犠牲に、戾禍を一時的に鎮める。その代償として、肉体が戾禍に乗っ取られ、支配された。
戾禍の支配から逃れた後、妹と弟と共に、月無缺が率いる靖玄島に身を就いた。戾禍が天地主宰を成就すべく、子供たちを犠牲にする動きに出る。身を挺して、弟の羽麟兒を守り、絶命する。肉体は戾禍に吸収された。
死後は秘術によって、妹と共に魂の意識が戾禍の体内に残った。天地主宰が弱まったところ、再び姿を現す。天地主宰を倒すため、自らの意思で月無缺に斬られ、完全に消滅した。
関連タグ
関連リンク
- 公式人物資料(韶無非)※中国語
- 公式人物資料(雪之狼)※中国語