「無明以始,無道以終。洪荒萬劫,戾禍始終。」
概要
本名:幽明無明(ゆうめいむみょう)
「霹靂布袋戲」の登場人物。
「霹靂兵烽決之碧血玄黃」では敵対勢力の主要人物として活躍した。
無滅靈界(むめつれいかい)の主。天地主宰の分身である「元神」。
人類の文明や秩序が誤っていると思い、それらを壊し、「無限に自由な新世界」を目指す。
プロフィール
性別 | 男 |
---|---|
初登場 | 霹靂朝靈闕 第30章 |
退場 | 霹靂兵烽決之碧血玄黃 第42章 |
根拠地 | 無滅靈界 |
身分 | 無滅靈界の主 |
家族 | 妲姬(妻)、韶無非(長男)、幽明瞳朦(長女)、羽麟兒(次男) |
部下 | 地幻師、慕禋祀、風饕死角 |
友人 | 解天籟 |
協力 | 禁世淒狂、辰砂十二爵、血鯤鯩 |
その他 | 天地主宰、初代邪君(元氣)、異天魔(元精) |
武器 | 末日神話 |
人物
武林を脅かす七大神秘の一つ・天地主宰の分身である「元神」。天地主宰の体は、「元精」「元氣」「元神」の三つで構成される。三つの分身は自我を持ち、それぞれ敵対する上、中原武林の各地で勢力を展開した。戾禍はその中で、無滅靈界の主として活動する。
「天地万物すべて平等」という思想の持主で、人類が築いた文明のせいで、あらゆる生き物に差別が生じたと思っている。そのため、人類の秩序を壊して、文明がある前の自然な世界「無限に自由な新世界」を目指す。
子供
戾禍は優生思想の考えも持ち合わせており、種族の改良に力を注いだ。異なる種族と交わることで、より優秀な命を作る目論見である。その子供たちは、戾禍がそれぞれ異なる種族と結合したことで、生み出された存在である。詳しくは以下の通り:
名前 | 読み方 | 結合した種族 | 備考 |
---|---|---|---|
韶無非 | しょうむひ | 猂族 | 妻・妲姬との間の子 |
幽明瞳朦 | ゆうめいどうもう | 隳魔 | 盡夜明韜の精元と結合して生まれた |
羽麟兒 | うりんじ | 鱗族 | 血鯤鯩の晶元と結合して生まれた |
経歴
かつて五巔之戰(ごてんのせん)で、天地主宰は劍謫仙たちに敗北し、その際に体が三分された。戾禍が劍謫仙に封印され、以降は長年眠っていた。中原正道と猂族の戦いが一段落したところで、魂が韶無非の体を乗っ取って復活。無滅靈界を率いて、中原に脅威をもたらす。
墮天隳魔眾(だてんきましゅう)と昔から協力関係にあり、無滅靈界の再登場に呼応して、隳魔眾たちも中原で仏教の征伐を再開。二大勢力が協力する元、戾禍が災い「塵昏魔天羅(じんこんまてんら)」で魔性の霧を拡散し、靖玄島や滅度梵宇ら中原正道を追い詰めていく。
「霹靂兵烽決之碧血玄黃」初期から、すでに「元氣」と「元神」の力を掌握している。「元氣」の能力「兵厄劍瘟」を駆使して、「霹靂天啟」時期に猛威を振るった太學主の武器・末日神話(まつじつしんわ)の怨念を呼び覚まし、自分の武器として扱う。
天地主宰
五巔之戰より前に、道門法宗の先代当主・解天籟を異天魔から助けたことがある。それをきっかけに、解天籟も戾禍と協力することになった。解天籟を「好友」と親しんで呼ぶが、解天籟からは相手にされなかった。
靖玄島と幾度もの攻防を繰り返す中、戾禍は「元精」の力も手に入れ、自身が天地主宰になる条件を揃えた。天地主宰に合体することは成功したが、解天籟の計略で、主導権が一度解天籟に渡される。だが解天籟の活躍もむなしく、一回目の天地主宰は靖玄島と交戦するところ、再び分離された。
負傷した戾禍は、娘の幽明瞳朦を犠牲に、二回目の天地主宰に合体する。戾禍が天地主宰の主導権を入手した時点で、中原の生き物たちを大量に洗脳して、大規模な災いをもたらす。
膨大な恨み
天地主宰となった戾禍は、靖玄島に総攻撃を行う。倦收天・原無鄉・月無缺の三人と最終決戦に挑み、戦死した。だがその恨みは凄まじく、怨念の塊「災異主・刑天」に変化する。
戾禍としての理性がなくなり、災異主は破壊の限りを尽くそうとしていた。それを阻止すべく、月無缺が天火と取引を行い、災異主に挑む。死闘の果てに、月無缺の玉砕が功を奏して、双方共々燃え尽きた。
関連タグ
関連リンク
- 公式人物資料(戾禍)※中国語