概要
ランク戦開始時点7位。ROUND8終了時点11位。
隊長は高校1年生の香取葉子。香取は隊員の中で最年少(染井は同い年)であるが、戦闘員に年長者がいるにもかかわらず年少の者が隊長を務めている部隊は、三雲隊にヒュースが加入するまで唯一であった。
隊長兼エースの香取を、アタッカーの三浦とガンナーの若村が透明化トリガー「カメレオン」でサポートするのが基本戦術。実のところ隊長の香取にチームワークの意識が希薄なため、チーム戦術というより若村と三浦が勝手に動き回る香取のフォローをしている面が否めない。
隊服は人気取りを画策した香取が小南や那須隊の隊服をパクッてデザインしたもの(実際、そこそこの人気は取れているとのこと)。
初登場は14巻。B級ランク戦5日目夜の部にて玉狛第2(三雲隊)、柿崎隊と対戦する。
二期連続でB級上位をキープしていたが、今シーズンは玉狛第2と入れ替わりで中位に落ち、更に那須隊に負けたことで9位まで順位を落としている。
登場当初は気分屋の香取が順位を落としたことで半ば不貞腐れており真面目な若村の衝突が絶えず、三浦は香取に好意を抱いているために香取を諫められず、香取の親友の染井も達観しているために仲裁しないとチームの雰囲気はかなり悪くガタガタの状態だった。
試合は香取が最後に修を撃破して一矢報いたものの、事実上三雲隊の圧勝に終わったが、この負けがチームの在り方を見直すきっかけとなった。
第7戦終了時点で9位を維持しており、三期連続上位入りがかかった最終戦で諏訪隊・那須隊と対戦する。そこで香取は、若村の指示に全て従うことを提案するが、その結果は…
メンバー
実年齢より大人びているキャラの多いワールドトリガーという作品の中で、珍しく年齢相応な面が多く見られるキャラが多い。
親戚や友人といった元々身内感の強いメンバーで構成されており、更に男→女の片思いの矢印が2本もあるという中々拗れた状態になっている。
- 香取葉子(かとり ようこ)
CV:潘めぐみ
メイン画像の人物。隊長でポジションはオールラウンダー。16歳の高校生。身長157cm。
10月18日生まれ。みかづき座のO型。
毛先がはねたセミロングの髪の少女。気分屋で移り気なむらっ気のある性格をしている。
元々はアタッカーだが、ガンナー転向後も僅か半年でマスタークラス(個人ポイント8000点)に到達し、更にオールラウンダーに転向すると多方面に高い戦闘センスを持った部隊のエース。能力・実力がチーム内で突出している事もあり、むらっ気のある彼女の調子の良し悪しが隊の調子に直結している。
女子でイニシャルが「K」にもかかわらず加古隊にスカウトされなかった事を若干気にしている。
ボーダー内に一定数のファンが居るが、本人の本命はとりまる。作者曰く「捻りもクソもない俗っぽさ」。
拳銃型の銃(弾丸はアステロイドとハウンド)とスコーピオンを主に使用する。
ゲーム、煎餅、友達、勝つことが好き。
- 三浦雄太(みうら ゆうた)
CV:三野雄大
ポジションはアタッカー。17歳の高校生。身長173cm。
9月3日生まれ。おおかみ座のB型。
もじゃもじゃの黒髪に垂れ目の青年。オペレーターの染井とは従兄妹の間柄。
香取に惚れており、彼女を「葉子(ヨーコ)ちゃん」と呼んでいる。
衝突の絶えない香取と若村に挟まれ、華からも助け舟を出してもらえない苦労人。
香取を庇うフォロー役に回ることが多いが、主な使用トリガーは防御型のレイガストではなくバランス型の弧月。
平和、みかん、つけ麺、機嫌のいい葉子ちゃんが好き。
- 若村麓郎(わかむら ろくろう)
CV:赤羽根健治
ポジションはガンナー。17歳の高校生。身長172cm。
4月16日生まれ。はやぶさ座のB型。
明るめの髪を後ろに流しているメガネ男子。三浦からは「ろっくん」と呼ばれている。
香取の兄の友人という縁でチームに加入した。
真面目で慎重な性格で、気分屋で天才肌の香取とは衝突しがち。一方で彼女の才能を高く評価してもいる。
年下の染井を「華さん」と呼んでいる。
犬飼の弟子で、彼と同じPDW型の銃を使用する(弾丸はアステロイドとハウンド)。
2年間努力を重ね続けているが、個人ポイントは未だ8000点に届いていない。
たまごサンド、鶏肉、勉強してる時の華さんが好き。
- 染井華(そめい はな)
CV:近藤玲奈
ポジションはオペレーター。16歳の高校生。身長155cm。
7月18日生まれ。つるぎ座のAB型。
ショートヘアの眼鏡っ娘で、手袋を着用している。
クールである種達観しているとも言える落ち着いた性格をしているが、それ故に目の前で香取と若村が揉め出しても止めようとしない年齢不相応なドライさがある。嵐山のファンという意外とミーハーな一面も持つ。
葉子の幼なじみで親友、四年前の第一次近界民侵攻で家と家族を喪った。
課題に取り組むこと、ココア、友達が好き。
関連タグ
※以下、単行本未収録の情報です
閉鎖環境試験の最中、ヒュースの口から香取隊の実態が語られる。
それは、「香取が強すぎるが故に何の苦も無くB級上位まで上がったため、チーム戦の基礎が学べていない*」チームであった。
彼の評価を基にすると、香取と若村は本当は以下のような状態であった(三浦については不明だが、エースである香取の盾役や悪手だとしても作戦の提案をするなどチーム戦への貢献度は若村より少し上程度と思われる)。
- 香取
B級上位でもほとんどワンマンチームでやれてしまうほど高い実力を持つ絶対的エース。個人としての実力もA級で通用する程。
香取隊の得点はほぼ全て彼女によるもの。初登場時に若村から苦言を呈されていた、攻撃手→銃手→万能手とポジションをコロコロ変えていたのも、それで事実として彼女が部隊の勝利に強く貢献している以上、何の問題もない。
- 若村
個人としての力はB級だが、チーム戦での能力(チームを勝たせる実力)はB級どころかC級並み。
香取の動きに対して色々と文句を言っていた彼だが、ランク戦最終戦で香取に指揮を任された際、結局まともな指示はほとんど出せていなかった。要するに意識高い系に近い状態だったのである。