演：渡洋史
概要
高丘流の先代のアシュの監視者であり、監視者としての使命と戦闘技術を映士に教えた師匠でもある。それ故に映士からは父としても監視者としても尊敬されていた模様。
劇中では既に故人であり、登場は回想のみ。
初期の映士と同じく高丘流の黒装束を身に纏い、アシュを封じる錫杖を武器に戦っていた。その戦闘力は映士同様に非常に高く、怒りの鬼神ガイを生身で圧倒する程である。
かつて、高丘流の監視者でありながらアシュのケイと惹かれ合い、それが許されないと分かっていても彼女と愛し合い、そして映士を授かり、魂のみで現世と百鬼界の狭間に追放されたケイに代わって、その出自や身体に流れるアシュの血の事は隠して、映士を自身の跡取りとして育てた。
映士がある程度成長してからは、映士と共に生き残ったアシュを探して魂滅する旅をしていたが、その途中で因縁の相手であるガイと遭遇し交戦、ガイを後一歩のところまで追い詰める。
しかし、そこで現れた映士にガイがその出自を打ち明けた挙げ句、ガイから「母親はより強い子孫を残す為に漢人を利用した」と吹き込まれた映士は、アシュの血を覚醒させて暴走する。
漢人は暴走する映士に、アシュではあったがケイと心から愛し合っていた事を必死で伝えて止めようとするが、その隙を突かれてガイに反撃され致命傷を負わされてしまう。
最期は、正気に戻った映士にアシュの血を押さえ込むべく自分の錫杖を託し、そのまま息を引き取った。
この件が、映士にアシュと己に流れるその血と、それを自身に残した母親への憎悪を抱かせ、彼は憎悪からアシュを否定する為に、監視者としての使命を遂行する道を選ぶ事になってしまう。
