概要
初出作品は『真女神転生デビルサマナー』。
モデルは仏教において陽炎が神格化したとされる神「摩利支天」。あらゆる害から身を守り、悟られることなく敵を襲撃できるご利益があるとされ、日本の武士たちによって祀られた。
種族はシリーズを通して「鬼神」。トールやビシャモンテンといった物々しい男性デザインが多い鬼神の中では唯一の女性であり、尚且つ美人なため隠れた人気がある。
外見
イラストやグラフィックによって多少差異があるものの、上半身が3つある天女の姿で描かれる。
共通して水色の肌と青い髪、そして額に第三の目を持つ。所々に銀の装飾品を身に着けており、露出の多い上半身に対し下半身は長い羽衣で隠れている。
3人中2人が目を閉じ、残る1人も薄い流し目であるためイラストでは分かりづらいが、『D2』のグラフィックを見るに実は黒白目であるらしい。
それぞれの上体で異なる武器を持っており、公式イラストで正面の1人は二又の矢をつがえた弓を構え、右隣は宝剣と独鈷杵、左奥は三叉槍と三鈷杵を携えている。
ゲームでの特徴
『デビルサマナー』では鬼神の最高位悪魔であり、物理特化型のステータスだった。
『真・女神転生Ⅳ』および『真・女神転生ⅣFINAL』では最高位をトールに譲って2番手となり、ステータスやスキル適正は補助・万能属性を含めたバランス型に調整された。そのままだと器用貧乏になりがちなため、強化アイテムを使わない場合は主力よりもサポートに回すと運用しやすい。
『Ⅳ』での一人称は「私」で、物腰の柔らかい女性的な喋り方。
チャレンジクエストで戦うことになるが、クエストで戦う中では数少ない友好的な相手。本人は戦いを好まないながらも、現代のサムライたちに胸を貸すべく舞い降りたという。稽古という名の戦闘後は主人公の力を認め、「呼べばいつでも馳せ参じる」と告げて去っていった。
『ⅣFINAL』での一人称は「我」で、堅苦しく厳格な喋り方。
名声を司る《黄色の賢瓶》の守護者であり、銃属性の攻撃を多用する。多神連合が張った結界「徳川曼荼羅」を解除すべく、結界を構成する各地の賢瓶を封印する主人公たちと交戦する。因みに賢瓶の守護者たちは多神連合に協力しているわけではなく、その土地が人間の欲望で満ちないように見張っているだけ。つまり完全なとばっちりであった。