概要
魔天の車輪(ヘカティック・ホイール)
ランク | C+~A+ |
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種別 | 対軍宝具 |
レンジ | 2~100 |
最大補足 | 100人 |
「我が名は偽り、我が身は影。されどこの虚構を誇りとして今一度手綱を握らん!打ち砕け、『魔天の車輪(ヘカティック・ホイール)』!」
生前、『神威の車輪(ゴルディアス・ホイール)』を預かったこともある彼女は、かの戦車を牽引する神獣の代わりに骨でできた竜を召喚し操ったという。
本来、『神威の車輪』や、それに伴った蹂躙走法『遥かなる蹂躙制覇(ヴェア・エクスプグナティオ)』から比べればランクは落ちるが、代わりに魔術を使った精密操作や自律操作が可能。
また、持ち主の魔力を注ぎ込むことによって、短時間ならばランクを向上させることも出来る。一瞬だけなら、魔力を過剰に注ぎ込むことによって本来の『神威の車輪(ゴルディアス・ホイール)』に匹敵させることも可能。
ヘファイスティオンがかつてイスカンダルと共にとある都へと訪れた際、ダレイオス三世の母親が捕虜として軍門に下り、彼らに謁見した。
この時、イスカンダルの外見を知らなかった彼女は間違ってヘファイスティオンの前に跪いてしまう。
不敬であるとして処刑されてもおかしくない失態だったが、イスカンダルは「彼もまたアレクサンドロス(イスカンダル)なのだから」と笑って許したという。
この逸話が昇華され、イスカンダルとヘファイスティオンで宝具の共有が可能になったのではないかと作中では指摘されている。更に神獣の代わりの牽引手として骨でできた竜を召喚し操ったともいわれ、戦車は同じだが騎獣が異なる亜流宝具となった模様。
余談
フェイカーはこの宝具を、固有スキル『彼もまたイスカンダルなのだから(偽)』によって得ている。イスカンダルがゼウスの神威で戦車を操るのに対し、彼女は魔術によって操縦しており、ヘカティックの名を冠しているのは、フェイカーの神代魔術の系統がヘカテを源流としていることによるもの。第五次聖杯戦争に登場するキャスターとの、ごく淡い縁であるとされる。
なお、魔天の車輪を率いる竜種はディオニュソス信仰の蛇崇拝にルーツを持ち、コルキスの魔女メディアはイアソンとの子を殺した後、竜の戦車に乗って消え去ったという逸話があるように、「竜に率いられる戦車」は魔術師を示すものとして神代のギリシャ文化圏では比較的ポピュラーな伝承である。
そのため、ロード・エルメロイⅡ世には、相手のクラスはわからないまでも少なくとも神代の魔術師であることを、戦車を呼び出した時点で看破されている。