概要
魔女の消失した後の世界でもなお闘い続ける魔法少女たちの敵である。
設定
暁美ほむら曰く「世界の歪みの表出」とのことだが、性質・正体などの詳細は明らかにされていない。
なお、プロダクションノートにおいて「(身長は)3Mとか」「攻撃は手からレーザー」「裏設定 マホウとは違う力で動いている。ぐねぐねになった世界のバランスを戻すためグリーフシードをあつめている。マホウの元となる感情を吸い上げ体内でグリーフシード化させる。吸われた人間は廃人になる」といった設定が記載されている。
「獣」という名称に見合わず、長衣をまとった巨人のような姿をしている。
全身にはブロックノイズのようなエフェクトがかかっている。
TV放映版では四角い板として表現されていた。
女性的であった魔女に対して男性的、個性豊かであった魔女に対して無個性であるなど、いろいろな意味で魔女と対照的なデザインである。
彼らも倒されるとグリーフシードを落とすが、小さな直方体型をしている。
ソウルジェムの穢れを吸い取ったり、吸いきったものをキュゥべえが回収する点などは従来と同じ。しかし魔女のそれと比べてエネルギーの容量がはるかに少ない。
『叛逆の物語』では、ほむらによって都合のいい敵役として作られたナイトメアがいたためか、魔獣の出番はなかった。
しかし、ほむらが「すべての魔獣が滅んだ後は……」と発言しているため、ほむらの再改変後も魔獣は存在している。
魔法少女まどか☆マギカ[魔獣編]で追加された新設定
まんがタイムきらら☆マギカ でハノカゲによる、魔女消滅後の世界を描いた漫画を連載中。これに伴い、劇団イヌカレーが魔獣の改訂版を出した。
これについての詳細はこちらを参照。
本人曰く、全国5人弱の魔獣ファン諸兄にお勧めとのこと。
また、これとは別にきららマギカのインタビューにて、4話以降は魔獣が登場せず、いるけれどいない状態になると語っていた。
魔獣のデザインは今作で成人男性らしい姿から白骨化した成人男性らしい姿に変更され、彼らの落とす物質の名前もグリーフシードからグリーフキューブに変更された。また、今作から人間や魔法少女に擬態した魔獣(変異魔獣)が登場した。魔獣マドカ曰く、変異魔獣は魔獣であって魔獣でないもので、魔獣の敵でもあるとのこと。
MADOGATARI展に展示されている魔獣のデザインが魔獣編のものと一致している他、続編のコンセプトムービーにゲタツ魔獣が登場していることから今作の設定が今後採用される可能性がある。
魔獣図鑑
下の説明は魔獣編の単行本カバー裏から引用。
- 魔獣(ノーマル)
いわゆるザコなのです。
ニョキニョキワサワサ。
大量に湧いて出てきては
レーザービームで
魔法少女を襲うのです。
- シュゲン魔獣
ノーマル魔獣よりもつよいのです。
メラメラ熱いのです。
掌から青銅の剣を出したり
炎の手槍をつかうのです。
- サトリ魔獣
シュゲン魔獣よりもつよいのです。
ブロック状の内臓で押しつぶすのです。
こいつが現れると、地面が黒化したり
金属が腐って機械がポンコツになったり
肌荒れがすごくなるのです。
- ゲダツ魔獣
ノーマル魔獣よりもシュゲン魔獣よりも
サトリ魔獣よりもつよい
最強の魔獣!なのです。
ひたすらつめたくてさむいのです。
なぎさ自身は戦った経験はないのです。
でも多分超キライなのです。
- 魔獣サヤカ・キョウコ
ほむらの記憶操作魔法を利用して
魔法少女たちの記憶の中にある
人間に擬態する魔獣だって。
時間操作魔法も少しだけ使えるみたい。
でも、人を惑わせて陥れようとするなんて
魔獣っていうより・・・なんだか魔女みたいよね?
ほむらの元に現れた
自称”ほむらちゃんの味方”。
他の変異魔獣よりも
自我みたいなものを
感じる気がする。
あたしの知ってるまどかよりも
少し言葉足らずな
印象を受けるのは
交流手段を持たなかった
魔獣だからかも。
- 変異魔獣(モデル・ホムラ)
不完全体の糸車の魔女から量産された変異魔獣。
ほむらと同じ黒い弓で攻撃を仕掛けてくる。
(引用ここまで)
なお、この他にもマミに擬態した魔獣や、彼女の両親に擬態した魔獣なども登場した。
因みにゲダツ魔獣は作中では大物魔獣と呼ばれている。