概要
台湾各地の伝書に伝わる山や森に棲んでいるとされる妖怪、山林の精霊。若しくは荒野で命を落とした人の亡霊。
伝承によると、背が低い細見の子供の姿をしており、全身は毛に覆われていることが多く、見た目は赤い猿なので、遠目には赤い服を着た子供の様に見えるともいわれている。
また森の中を素早く移動することができるが、普通の猿と違い、直立二足歩行であるといわれている。
大変悪戯好きで、おもにお年寄りや子供を誑かして、沼に落としたり、隙を見ては人を森の奥深くへと誘いこんで道に迷わせて家に帰れなくしてしまうとされる。
また一説によると魔神仔は体格の良い中年の女性ともされ、体格はややぽっちゃり形で、白粉を塗った真っ白い顔に頬紅を付けており、周りの環境からみるとやや違和をお覚える、花柄の赤い服を着て道端に座っているといわれており、もし彼女に遭遇すると日本の妖怪である塗り壁の仲間たち同様に、通行人は暫くの間、前へと進めなくなり、同じ場所に閉じ込められてしまうという。
尚、魔神仔は普通の幽霊と違い、日中でも活動しているが、ただの悪戯好きなので、人を傷つける事だけは絶対にしないといわれている。
ちなみに魔神仔に攫われた人物は大体無事に発見されるが、発見された際は、殆どの人が意識が朦朧としており、口の中に「誰からかご馳走されたご飯」であるという、虫やミミズ、木の枝や葉っぱを食べているという。