週刊少年サンデー連載漫画『マギ』に登場する語句。
物語中に登場する精霊・ジン(ソロモン72柱がモデル)との契約者が用いることができる、一種の変身能力のこと。
迷宮(ダンジョン)の攻略者はジンと契約を交わすことができるが、それにはジンが宿る依り代となる金属製品が必要であり、主に持ち主が愛着を持つ武器や装飾品が対象となる。このジンが宿った金属製品は「金属器」と呼ばれる。
契約者は、自身の魔力(マゴイ)を用いて金属器からジンの力を引き出すことが可能になるが、人間は魔力の総量が少ないため、ジンそのものを具現化することは不可能(周囲のルフから魔力を得られるマギの力を借りるか、ルフの濃度が濃い迷宮内であれば可能)。
そこで金属器から溢れ出るジンの力で体を覆い、ジンに近い姿・存在となることでその力を行使するのが「魔装」と呼ばれる技術である。これが金属器の使い方の基本であり真髄である。
魔装は体を覆う範囲に応じて段階が存在する。
武器化魔装
核である金属器と、主にそれを持つ手にかけて魔装を行うこと。魔力の消費も少なく魔装も行いやすいため、習得も容易。魔装すると金属器がジンの持つ武器の形に変化する。
また、武器化魔装は武器自体の形状を変化させることも可能である。
アリババを例に挙げると、彼の武器化魔装「アモンの剣(アモール・サイカ)」は幅広の刃を持つ大剣のため、当初は自身が得意とするバルバッド流王宮剣術を生かすことができなかった。そこで、魔装を金属器である「バルバッドの宝剣」の形状まで収束させた「アモンの宝剣」を後に編み出したことで、この弱点を克服した。以降は状況に応じてこの2形状を使い分けられるようになっている。
「魔装」という単語自体は「魔装機神」の略語としてタグ登録されている場合があるので、検索時は「マギ」を併用するのが無難だろう。