概要
CV:柿原徹也
プロフィール
出身地 | 煌帝国 |
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立場 | 煌帝国第三皇子 |
年齢 | 22歳(初登場時18歳) |
身長 | 158cm(最終章ではアリババより伸びている。二人とも最終章時点での詳しい身長は不明) |
体重 | 45kg |
家族構成 | 実母、異母兄2人、異母姉妹複数、義姉弟2人 |
特技 | めった斬り |
趣味 | 美容、オシャレ |
好きな食べ物 | イチジク |
嫌いな食べ物 | 辛い物 |
好きなタイプ | 個性的な女性 |
嫌いなタイプ | 自分から何もしない人 |
好きな休日の過ごし方 | 部下への労い |
悩みごと | 母親のこと |
弱点 | 兄 |
人物像
コミック12巻第116夜で練紅炎、紅明と共に初登場。136夜にて再登場。
煌帝国第三皇子にして皇太子。二代目皇帝・練紅徳の三男。
紅炎、紅明の腹違いの弟であり、紅玉の腹違いの兄にあたる。ちなみに紅覇から見て白瑛は義姉、白龍は義弟にあたる。
外見は部分的に伸ばし、三つ編みを交えた独特の髪型をしている中性的な少年で、初めて紅炎達と出会った時には、紅炎に「俺にはまだ妹がいたのか」と勘違いされた。
身に纏っている衣服も露出・装飾の多いかなり独特なもので、本人曰く「お気に入り」らしく髪や服が汚れる事を嫌う。
華奢な風格に反してかなりの戦闘狂で、血や闘争を好む性分。自らを乗せた馬車団を山賊が襲った際には金属器によって容赦なく斬殺した(その際は妹・紅玉の様な好戦的な顔芸をしている)。
一見、慕う兄の後ろに付いて回っては気紛れに周囲を振り回している我が儘な少年に見えるが、その実は武を求めることに対する強い誇りを持っている。
王の器、人間関係
前述通り敵対者に対しては一切情け容赦はないが、逆に身内に対する情は非常に厚く、ぶっちゃけ身内にはかなり甘い。特に彼自身が拾い集めて日陰者の立場から救済した側近達の事は大切に思っており、彼等からも崇拝に近い程に慕われている。
自分の部隊の兵士達に対する情もかなりのものであり、敵の奇襲で壊滅状態になった時は激昂している。
レラージュからも「紅覇は世界の王にはなれないが、日陰者達の王にはなれる」と評されている。
アラジンとは、マグノシュタットに向かう馬車団に偶々同乗して以来仲良くなった。一方でアリババの事は、紅炎と対談する際に出し抜かれる形になった為、快く思っていない様子。
2人の兄達、特に紅炎の事を強く慕っており、紅炎の事は「炎兄」または「兄王様」と呼び、兄である紅明の事は「明兄」と呼んでいる。異母妹である紅玉とも同じ武人肌な為か仲は良い模様。
紅炎の「一人の王による世界統一」を成し遂げる為に行動している臣下の一人であり、煌帝国の占領地やその候補地の事も「我らが兄王様の土地」と認識している。煌帝国3代皇帝に練玉艶が選ばれた際にも真っ先に異を唱えて、他の家臣達と共に玉艶達と一触即発になりかけていた。
一方で、実父である紅徳の事は後述の件もあって内心では憎悪しており、彼が急逝した際の反応も非常にドライで、むしろ紅炎が皇帝になれる事を喜んでいた。そして玉艶の事も彼女がアル・サーメンの一員である事や、歴代の皇帝を乗り換えて紅炎にも取り入ろうとしている事から「ババア」と呼んで嫌っている。
また、白瑛・白龍姉弟の事は別に嫌っている訳ではないが、彼等が先代皇帝である練白徳と玉艶の子供である事から、紅炎の立場を脅かす可能性があるとして警戒している模様。
特典ペーパーにて
- 22巻 タイムカプセル開ふう大会
・将来の夢 「母上が幸せになれますように」
・過去への一言 「もっと大局をみましょう」
- 23巻 第一印象暴露
・炎兄→遠い世界の人
・明兄→毛玉
・アリババ→援軍? 炎の技がなかなかやるじゃん(なぜか上からペンでぐちゃぐちゃに消されている)
- 25巻 マギ界一斉スポーツテスト(19人)
・腕相撲 12位 「凡人だね」レベル
・50m走 13位 「凡人だね」レベル
・柔軟体操 2位 「あんたはすごい!」レベル
・カラオケ 2位 「あんたはすごい!」レベル
過去
27巻の巻末おまけ漫画にて、彼の幼少期の様子に兄達との出会いが語られた。そこで長い間詳細が不明だった紅覇の母親も登場する(容姿は紅覇をそのまま成長させたような女性である)。
紅覇の母親は、紅覇が幼い頃より心の病気を患って赤子のような行動をとる事しかできず、幼い紅覇は母親の母親役を演じていた。単に保護者の代役を務めたというよりも、紅覇にとっては母と自らを守る為の必死の行動だったらしく、その為に当時5~6歳にもかかわらず難しい言葉遣いを話す事ができ、母親を守るように彼女に近付く者を襲っていた。
実父である紅徳には、母親の心の病の件で母子共々捨てられており、上記の紅覇の言動もあって宮中の奥で隠されるように過ごしていた。紅覇の回想では他の女性達をはべらせた紅徳に笑いながら見捨てられており、その為に紅覇は父の紅徳を激しく憎悪し、小動物を紅徳に見立てて殺しては大笑いしていた上に、さらに他者を自分達と同じような“用無し”にするという目的もあって、他人を過剰に攻撃していた。
ちなみにこの経緯から、彼の母親も紅玉の母親同様あまり身分の高い女性ではないらしく(上記の回想で紅徳がはべらせていた女性達も出で立ちから全員遊女だと思われ、身分に関係なく様々な女性に手を出していた模様)、そもそも心の病を患ったのも紅徳が原因である可能性が高い。
そんな中で紅覇は兄の紅炎と紅明に出会う。最初は今までと同様に攻撃したが、紅炎はわざと紅覇の攻撃を受けて見せる事で彼を受け入れ、それを機に彼等と少しずつ打ち解けていく。
赤子のような母をあやし、他に敵意を剥き出しにして、「私が紅覇の母なのです」と名乗る幼子は、彼自身に「弟」としての関心を抱いて「弟」として受け入れた兄達に出会い、彼等に「練紅覇」として生きていく事を肯定された事で、「母親の母親」ではなく「練紅覇」として生きていく事になる。
主な活躍
マグノシュタット編
切り込み隊長として出陣。
マタル・モガメットが作り出した黒いジンによって部下が多数死んだ時は怒りのあまり一瞬で全身魔装をし、黒いジンに立ち向かうが、無数に現れる黒いジンに歯が立たなかった。
だがその後治療を行ってもらい、後に現れた依り代との戦いに参戦する。
煌帝国編
勝利を確信する西軍に対し、もし負けたらという可能性を問う事により改めて覚悟を決めるきっかけを作った。
戦場では第一軍軍団長の将軍として参戦。煌帝国最後の戦としてカタをつける覚悟を決める。
部下
主に女性の従者を三人程従えており、いずれも魔導士で紅覇曰くかなりの実力があるらしい。彼女等はいずれも、かつて受けた魔道の力を得る為の実験により体の一部が変質しているという。ちらりと見えた分では指がたくさん生えていたり……?
名前はそれぞれ、目を覆っているのが純々、華やかな容姿に腕を封印らしきもので隠しているのが麗々、小柄で胴に封印を覆っているのが仁々(最近彼氏と婚約したらしい)。作中では主に純々が台詞を喋っており、彼女は特に紅覇に心酔している様子を見せている。
作者の手ブロでは、純々と麗々は紅覇から夜の誘いを受けるが、純々は心の準備とやらで毎回断っているらしい。
他に主だった部下には、関一族の青年・鳴鳳(めいほう)がいる。
頭巾を被って右目を前髪で隠しており、主に紅覇に従軍する隊の指揮をとっている。
貧乏性でさつまいものツルを食べる(好む?)他、その貧乏性と紅覇への忠誠心もあって、紅覇から貰った高価なものは全て使わずに屋敷に大事に飾ってあるらしい。
ジン
レラージュ
第14迷宮に封印されていた精霊(ジン)。属性は力。煙管を咥え、化粧が崩れて涙を流したようになっている女性のジンで、過去の経験から浮気者に相当恨みがある様子。紅覇曰く「男に捨てられそうな顔」。
金属器は、背中に背負った大剣「如意練刀」。
紅覇の意思に合わせて刀身の大きさを自在かつ瞬時に変えられ、目測数百メートルの巨剣に変える事もできる。それによってギロチンのように振り下ろして相手をすり潰す事もできれば、地面に横たわらせて巨大化させる事で、そのまま防壁にして敵の攻撃から配下の部隊を守る事も可能。
魔装を行うと、金属器は鎌と槌を組み合わせたような形になる。体は髪が伸び、背中からはレラージュの髪の毛である薄紅色の針状結晶のような羽が生え、羽衣や装飾を纏った姿になる。
極大魔法は、魔法陣から巨大なサークル状の重力波を放つ「如意練鎚(レラーゾ・マドラーガ)」。対象だけでなく、陣内のもの全てを陥没させて押し潰し、巨大なクレーターを作る程の威力を持つ。
余談
アニメでは完全な男声である為、少女のような外見とのギャップに視聴者は戸惑ったらしい。
そのうえ言葉遣いはなよなよしている部分がある為、一部では物議をかもした。
柿原徹也氏曰く、自分がやるからには女声を出しても意味がないらしい…(PASH!4月号参照)