伝説
昔、満州の山奥深いところに、麻虎子(マーフーズ)という凶悪な妖怪が住んでいて、
時折、里に下りてきては村人を食い殺し人々を苦しめた。
そこへ、物乞いをしながら山地を旅する一人の男(実は後の清の初代皇帝・ヌルハチ)がその話を聞き、村人と力を合わせて麻虎子を退治(正確にはヌルハチが後に世の統治者になる事を予見した麻虎子が降伏して自害したに過ぎないのだが)。
その恐ろしい妖怪の肉を小間切れにし、小麦粉の皮に包み食して、日頃の恨みを晴らした。
それからは村は、平和な静けさをとりもどした。
これが餃子の起源とされている。
それ以降、年の終わり(大晦日)に餃子を作り、お正月のお祝いに食べたり、おめでたい席でのご馳走となった。