MR73
えむあーるななさん
フランスのマニューリンが警察の要請を受け、1971年から開発し1972年に製造開始し1973年に試験導入し1974年から限定的に正式配備を始めたリボルバー。
軍用品を扱う犯罪者に対応する警察特殊部隊向けに開発され、潤沢な資材と機材と技術を投じて作られており、非常に堅牢でかつ滑らかな作りで、25mで平均15発を撃ち直径20mm以内で収まらなければ出荷できないという高品質を売りにしている。
またシリンダーが簡単に交換可能で、かつてはアフターマーケットで9mmパラベラム弾用のシリンダーが購入できた。
マニューリンは現在はシャピュイアームズに買収され、この銃のブランドとしてのみ名前が残っている。
バリエーションとしては法的機関向けの基本モデルのみならず、護身用モデル、スポーツモデル、競技用民間モデルで.22 LR弾を使うMR22、.32 S&Wロング弾を使うMR32、.38スペシャル弾MR38など多岐にわたる。
同国の対テロ特殊部隊GIGNが専用仕様のジャンダルムリをシンボルとして長く使っており、バイポッドとスコープを付けた狙撃仕様が特に有名。
スタームルガー RMR
スタームルガーと共同で開発した安価な代替品、スタームルガー社が供給したフレームとマヌーリン社が製造したバレルを組み合わせる形で製造される。置き換えには成功せず、1981年から1984年の短い期間しか製造されなかった。
マニューリン F1
上記のRMRが失敗し、諦めきれないマニューリンが単独で新しく開発したルガー・セキュリティシックスをベースに加えた安価品。こちらも置き換えには成功せず、1984年から1988年の短い期間しか製造されなかった。
マニューリン MR88
三度目の正直でマニューリンが開発したリボルバー。スタームルガーのシリンダーにF1のフレームを使っている。
こちらは警察全体で置き換えに成功し1988年から2003年まで、SIG SP2022に置き換えられるまで配備された。
マニューリン MR93
MR73の高品質を保ったまま民間向けを意識した後継のリボルバー。しかし高すぎて失敗し、1993年から1996年の短い期間しか売られなかった。
マニューリン MR96
MR93を再設計した物。こちらも商業的に失敗し、なおかつ買収のごたごたもあり短い期間しか売られなかった。