概要
『Qバート』は1982年に、主にピンボールマシンを製造販売していたアメリカの企業「ゴットリーブ(Gottlieb)」社が開発・販売した業務用アクションゲーム。
日本では翌1983年にコナミとセガがライセンス販売していた。
1996年にゴットリーブ社が倒産しているため、版権はゴットリーブ社を買収していた時期のあるコロンビア映画に移管されたが、現在はそのコロンビア映画を買収したソニー・ピクチャーズ・エンタテインメントが所持している。
操作は4方向レバーのみ(業務用は十字ではなく、X字にして設置されていた)。フィールドは28個の立方体で作られたピラミッドで、自キャラの「Qバート」は立方体の天面に乗るとその色を変えられる。敵を避けながら移動し、28個全部の立方体の天面の色を見本と同じ色に変えるとラウンドクリアとなる(以降はそのループだが、目的の色に変えるまで複数回天面に乗る必要が出てくる)。
家庭用ゲーム機への移植は、日本では1983年にオセロマルチビジョン(セガSG-1000と互換)用に移植されたのが最初。他には1992年にジャレコがゲームボーイ用に、パソコンではコナミが1986年にMSX用に移植した程度である。
一方、海外では人気の高いゲームであるため数々の機種に移植され、現在も新モードを追加したリメイク版が作られるほどである。他に卓上サイズの電子ゲーム版も発売されたほか、2019年には現在版権を持っているソニーから、スマートフォンの無料ゲームアプリとしてもリリースされている(★)。
なお、コナミから発売されたMSX版は厳密には続編の『Qバートキューブス』の移植で、「立方体の上に乗って回転させて見本と向きを揃える」ルールに変わっているほか、自キャラがオリジナルキャラの「アップ君」に差し替えられている(★)。
Qバートは漫画チックな蛸のような頭部に2本の脚がついたような外見で、「Qバート語」という「@!#?@」や「%!&?÷£」といった様々な記号を組み合わせたような言語で話すという設定があり、ゲーム以外では2012年公開のディズニー映画『シュガー・ラッシュ』に登場している。
さらに2015年公開のアメリカ映画『ピクセル』では、敵異星人側の存在でありながら地球人側に味方する重要な存在として登場している。しかも主人公の幼馴染であるラドローと…(詳しくは映画を参照)。