監督評議会命令
以下のファイルの記述にはKeterクラスの認識災害が含まれており、レベル4/2316機密に指定されています。無許可のアクセスは禁じられています。
!!Cognitohazard Warning!!
〈彼らは長い間待っていたんだよ〉
以下のファイルは異常な認識災害的影響のキャリアである画像やテキストを含みます。あなたは水中の死体に見覚えがありません。このため、このファイルにアクセスする全ての職員は14.5以上の認知抵抗値(Cognitive Resistance Value:CRV)を有すると認定されることが不可欠です。あなたが自動化されたCRVの検証に失敗した場合、落ち着いて動かないようにしてください。サイトの医療スタッフのメンバーが間もなく到着します。
お使いの端末のマイクにゆっくり、はっきりと、次のフレーズを繰り返してください。
「私は水中の死体に見覚えがありません。」
☑ 処理が完了しました。結果が以下に表示されました。
[✔] 検証が完了しました。ユーザーのCRVは許容範囲内です。
ようこそ、担当職員様
アイテム番号:2316
メタタイトル:校外学習
オブジェクトクラス:Keter
特別収容プロトコル
SCP-2316が存在する██████湖は完全に封鎖されており、周囲には財団の管理下にある隔離フェンスが設置されている。接近防止のため、フェンスの周囲は24時間体制で巡回警備が行われている。
SCP-2316への直接接触は禁止されており、監視は遠隔操作ドローンによる映像記録のみで行われる。異常性の影響を防ぐため、収容区域内に配属されるすべての職員は認知抵抗値(CRV)が14.5以上であることが必要であり、適合しない者は配置を解除される。
SCP-2316が収容されている湖の50m以内に接近した人物は既に死亡した者と見做される。
概要
SCP-2316は███████州████████郡の███████████湖に存在する異常現象の名称である。SCP-2316は水面に小さく集まった状態で浮かぶ、人間の死体のグループという形で出現する。 これらの死体の身元は[認識災害につき除去]だがDNA検査では断定できなかった。
〈本当に覚えていないのかい?カークu[私は水中の死体に見覚えがありません]〉
SCP-2316は複数の死体の集まりのように見えるが、実際には集合意識で構成されている一実体である可能性が理論上想定されている。つまり、ハイヴマインド的な存在という事だ。SCP-2316の各実例はそれ自体では活動しないものの、単一のユニットとして
〈俺は彼らが誰だか知ってるよ、彼らの名を知ってる。一人一人、全員の名前を。君だってそうだろう?〉
集合的に作用することが可能であるように思われる。 SCP-2316の各実例は
〈ジェレミア・ファインマン、アーサー・スコット、デニス・クラーク、ハー[認識災害につき除去] [自動メッセージ:編集がロックされました]〉
見分ける事が出来ず、あなたは水中の死体に見覚えがありません。
SCP-2316は強力な認識災害的影響を帯びている。SCP-2316を視認した人間がその性質の一部を認識している、もしくは[認識災害につき除去] [自動メッセージ:無効]に在籍していた過去がある場合、その人物はSCP-2316の各実例を見覚えのある人間、典型的には幼少期からの知人であると信じ込む。
〈彼らは嘘をついている。彼らは彼らが誰なのか本当はよく分かってる。 認識災害があるのは事実だけれど、それは彼らが助けを求めるための手段でしかない。みんなに自分たちが何者なのか、何者だったのかを知ってもらうための手段なんだ。〉
███████████湖に入る、またはSCP-2316実例に触れるといった形でSCP-2316実例との接触を試みた場合、それは他のSCP-2316実例の出現を引き起こす。あなたは水中の死体に見覚えがありません。追加の実例は認識災害の強化と確信のみを引き起こし、
〈一体どうして君は水中の死体に見覚えが無いんだい?〉
影響者に湖への入水を強制させる。このようにして湖に入った人物は消失し、今日まで回収されたことは無い。
お使いの端末のマイクにゆっくり、はっきりと、次のフレーズを繰り返してください。
「私は水中の死体に見覚えがありません。」
☑ 処理が完了しました。結果が以下に表示されました。
[✔] 検証が完了しました。ユーザーのCRVは許容範囲内です。
補遺2316.1: インタビュー 【データ削除済み】
彼らは君に見てほしくないのさ、でも俺は見てほしい。さぁ、下へ。
君はこれを見なくちゃならない。彼らは君の友人だったじゃないか。
ERROR: UNRECOGNIZED USER. ログインのためにファイ[\\[ae0[[<
[✘✘✘] 検証が完[e\\\i.-a\\\. User Ccccrl\\\ 許容範囲内ですきみにかれらのかおをみせてあげよう.
[記録開始]
ハリソン博士: 水中に入るのを強制されていた感覚はありましたか? 何かに引き込まれるような?
あなたはすいちゅうのしたいにみおぼえがありません: 何だと? いいや! 勿論そんなことは無かったさ。彼らには何も問題ない、私を引き込もうとはしなかった。私は彼らを水中に見て、自分から入っていったんだ。私は彼らに会う必要があった、彼らが何を言っているのかを聞きたかった。彼らは私の友人なんだよ。
ハリソン博士: 水中に入ったとき、あなたは何を見ましたか?【あなたは水中の死体に見覚えがありません】
あなたはすいちゅうのしたいにみおぼえがありません: 顔を。私の友人たちを。私にとって見覚えのある顔だった、何人かは見たことが無かったが、見れば見るほど懐かしく覚えてくる顔だった。私は人生を通して彼らをずっと知っていた、だが彼らは何となく奇妙だった。
ハリソン博士: 奇妙というのは?
あなたはすいちゅうのしたいにみおぼえがありません: 夢の中であった誰かの顔みたいに見えたんだ、正確には思い出せない感じにな。何かがおかしかった。それに彼らの話し方もそうだ、彼らは—
ハリソン博士: 話し方? そんなことはあり得ませんよ、彼らは口を…
あなたはすいちゅうのしたいにみおぼえがありません: 口を動かすのが不可能なんだろう、それでも私には聞こえたんだ、彼らが助けを呼ぶ声が。彼らは私に… 私に、彼らが何者だったかについて語った。彼らは彼らが何者なのかを君が知っていると言ったぞ、君は—
ハリソン博士: もう十分です。あなたは明らかに認識災害に屈服している。あなたは診察を受ける必要があります、エージェント。もしあなたが—
あなたあなたあなたあなたあなたあなたあなたわたし: 私から手を離せ! 私は彼ら全員の名前を知っているぞ、ハリソン、私は彼らが語りかけてくるのを聞いた! 一人一人がだ。 たった一人が彼らを見て人々に伝えれば良いんだ、そうすれば人々は君たちが隠そうとしているものの正体を知ることが出来る。カーク・ロンウッド高校、所属クラスは—
ハリソン博士: 取り押さえろ! そいつらを此処から連れ出せ。記憶処理を施すんだ、それとあのクソッたれレコーダーを止めてこい。
[記録終了]
お使いの端末のマイクにゆっくり、はっきりと、次のフレーズを繰り返してください。
「私は水中の死体に見覚えがありません。」
私は水中の死体に見覚えがあります。
☑ 処理が完了しました。結果が以下に表示されました。
[✘] 検証が不十分です。ユーザーのCRVは許容範囲内にありません。ユーザーのCRVは活動状態の認識災害に影響を受けています。そのまま動かないでください、あなたのサイトの医療スタッ[''///afe44/25\23が間もなく到着します。
[端末ロック]
補遺2316.2: 無効なエントリ
下へ下へ下へ下へ下へ下へ下へ下へ下へ下へ
[端末ロ[//fa/32][[
君にはあまり時間が残されていない、はやくそこを立ち去らなきゃならない。湖に戻り、水中に入って、彼らの目を見ろ。あれは君の友達、君のクラスメイトだろう。'75年の秋、君が若かったころ、一緒に校外学習で湖に行ったじゃないか。覚えてないのかい? 皆の目を見ろ。彼らが君に語り掛けるのが聞こえているのは分かってる。これが単なる認識災害だなんて言わせないでくれ。これは彼らの過ち、彼らがこれを引き起こした。俺たちは皆、無垢な子供だった、覚えてないのかい? そして君だけが去った、君と俺だけかな? 残りの皆は湖の底で、俺たちが彼らのところに戻ってくるのを待っている、また再び皆でひとつになるために。皆は俺たちに知ってほしい。俺たちに思い出してもらいたいんだ。目を覚ませ、こん畜生。'75年の秋を思い出せ。俺たちが卒業するはずだったあの年を。皆に君のことを忘れさせないでくれ。皆が君を呼んでいるのが聞こえないのかい?
聞こえないのかい?
聞こえないのかい?
聞こえないのかい?
聞こえないのかい?
聞こえないのかい?
聞こえないのかい?
聞こえないのかい?
聞こえないのかい?
聞こえないのかい?
聞こえないのかい?
聞こえないのかい?
皆の目を見るんだ。
聞こえないのかい?
聞こえないのかい?
聞こえないのかい?
聞こえないのかい?
聞こえないのかい?
聞こゑないのかい?
〈俺たちは湖の中に何があったのかを知らない。財団は俺たちを救おうとはしてくれなかった。彼らはそれを観察して起こるがままにした。誰も彼らを止めてくれやしなかった。〉
聞こえないのかい?
聞こえないのかい?
聞こえないのかい?
聞こえないのかい?
聞こえないのかい?
聞こえないのかい?
聞こえてるのは知ってるよ。
聞こえないのかい?
聞こえないのかい?
聞こえないのかい?
聞こえないのかい?
聞こえないのかい?
聞こえないのかい?
聞こえないのかい?
聞こえないのかい?
聞こえないのかい?
皆が君のことを待っている。
俺たちはあそこで皆と一緒だった