概要
アタリコープが1986年5月に発売した据え置きゲーム機。価格は140ドル。
発売翌年の1987年に欧州でも発売された。
本来は1984年発売を予定していたゲーム機だったが、アタリショックの影響等もあり、1986年まで発売がズレ込んだ。
特徴
Atari2600の後継機であり、上位互換ハードなのでAtari2600のカセットもプレイできる。Atari5200?あんなガラクタは知らん。
Atari2600のコントローラーにも使われたデジタルジョイスティックへ戻すなど、Atari5200で不評だったアナログスティックなど欠点の解消を徹底して取り組んだ。
Atari2600ではコピープロテクトを搭載せず、結果『Custer's Revenge』などの非公認ソフトが出回ったことを反省し、非公認ソフトを動作させないためのロックアウト機能が組み込まれている。
グラフィック性能はスペック的にはNES(海外版ファミコン)を上回っているのだが、Atari7800に搭載されているGPUはプログラマーにとって扱いの難しいものであり、結果的にグラフィックではNESに劣るという印象を与えてしまった。
音響機能はAtari2600とほぼ同等であり、同時期に発売されたNESやセガ・マスターシステムに比べると見劣りした。
販売
前述のように開発の難しいGPUを搭載していることもあってかサードパーティーが集まらず、
普及率ではNESどころかマスターシステムをも下回った。
しかし、マーケティング費用を低く抑えたにもかかわらず350万台を売り上げ、アタリショックの後遺症に苦しむアタリコープに大きな利益をもたらした。
令和のAtari互換機
2024年にAtariから互換機『Atari 7800+』が発表されている。
Atari 2600、Atari 7800、Atari XPなどのカセットに対応しており、現代に合わせてHDMI出力となっている。Atari5200には対応していない。