iPS細胞
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あいぴーえすさいぼう
iPS細胞とその未来図に関するタグ。
iPS細胞の正式名称は、人工多能性幹細胞(Induced Pluripotent Stem cells)。またの名を誘導多能性幹細胞。
2006年に京都大学の研究チームが世界で初めて実験に成功し、2007年11月20日に発表して世界的な注目を浴びた。2012年10月8日、この研究が認められ、晴れて山中伸弥教授へのノーベル賞受賞が決定した。発表から授賞まで僅か5年と、ノーベル賞としては異例の早さであった。
移植者と全く同じDNAを持ち、拒絶反応を引き起こさない組織を作って移植する再生治療において期待がもたれている。iPS細胞の発表から10年以上がたち、パーキンソン病や網膜色素変性症などへの臨床応用が本格化している。またiPS細胞から血小板製剤の生産が研究されており、将来的には、輸血やそのための献血をしなくてもよくなる可能性があるという。
iPS細胞を使えば従来は採取が困難であった組織の細胞を得ることができ、今まで治療法のなかった難病の病因・発症メカニズムの研究に役立てることもできる。さらに、患者自身の細胞を用いて、薬剤の効果や副作用を評価することにも用いられており、新薬開発のスピードが格段に上がることが期待されている。
拒絶反応を引き起こさない臓器、新薬発見などの先進医療への応用はもちろんだが、後述のような同性同士のカップルに対しての展開も、一部の人々にとっては興味津々なところである。
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