概要
楕円形のボディに尾鰭の付いたそのフォルムは、名前通りエイ(Stingray)に近い形をしている。躑躅(つつじ)色の車体にファイヤーパターンが描かれているのが特徴。設計者はトラエモン・エチゴヤ。
ちなみに、これのスペアマシンを改造したのがアントニオ・ガスターの使用する「グリーンパンサー」だったりする。
アニメ『F-ZERO ファルコン伝説』では妻であるリサ・ブリリアントのラッキーカラーで、彼女に勝手に染められたものらしい。仕返しとして彼女の愛機「パンツァーエメラルド」はゴローの好きな色である緑色に染められている。
ちなみに、名前については作品によってまちまちで、「ファイアースティングレー」「ファイアスティングレー」「ファイアースティングレイ」といった表記も見られる。
機体情報
名称 | ファイアスティングレイ (FIRE STINGRAY) | 重量 | 1960kg |
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性能評価 | ボディA/ブーストD/グリップB | マシンナンバー | 05 |
性能について
初代『F-ZERO』においては最高速度型で全マシン中最高スピードを誇る。ブースト中の動作も安定し、横滑りもなくコーナリングにも強いとかなり高性能。その反面、加速が悪く一度大きく減速するとブーストを持っていない限り復帰しにくい。
最高速度の高さに目が行きがちであるが、安定して高いスペックである。
…と言うのも初代では、
- ブルーファルコンは可もなく不可もなく突出した性能を持たないオールラウンド型
- ゴールデンフォックスは加速性能は抜きん出ているものの極限まで軽量化されたボディと最高速度が低めである。紫・緑のバンパーに抜かれるとターボを起動しても追い付けるか否か、起動タイミングの見極めが必要となる。
- ワイルドグースは防御性能は高くなっているが、こちらは耐久度に特化した故に最高速度・加速性能が低くなってしまった。カーブでの制御性能の低さもネック
…と、難易度が高くなるにつれNPCに抜かれた時のフォローが困難な機体ばかりである。
全てのマシンに共通する箇所は、プレイヤーの技量次第であろう。
※ゴールデンフォックスでマスタークラスのキングリーグを走破した人は、マシンの特徴・癖などを分析したうえで技量を育てた手練れといってもいいだろう。
やり込みゲーマーズにて
当時存在した「ファミ通」のゲーマー達の投稿コーナー『やり込みゲーマーズ』にて、初代F-ZEROの「ミュートシティタイムアタック」の最速記録を狙うマシンとして活躍。
多くのプレイヤー達が、ライバルマシンに押してもらうことで速度を上げる超スタートダッシュ、ダートコースとガードビームの間を最高速度で走り抜ける隙間一点読み、ガードビームにわずかに車体をかすめて最高速度を維持したままコーナーコースをクリアする奇跡のテクニックといった多くの技が生み出された。
その他
初代では4台のマシンで唯一前照灯が搭載されていた。
大乱闘スマッシュブラザーズシリーズでは、『大乱闘スマッシュブラザーズDX』以降の全作品で各F-ZEROステージのコース上を走るギミックとして登場し、『大乱闘スマッシュブラザーズ_for_Nintendo_3DS』のステージ「ミュートシティ」では懐かしのドット絵姿もステージの足場として登場する。
実は『Super Smash Bros.』(『ニンテンドウオールスター!大乱闘スマッシュブラザーズ』の海外版)で追加されたエンディング用の一枚絵には『F-ZERO X』のパッケージ裏に描かれた漫画の一部コマが使いまわされており、ファイアスティングレイの背面姿を確認できる。非常に地味な形の出演ではあるが、この海外版を含めればブルーファルコン共々大乱闘スマッシュブラザーズシリーズで皆勤賞を果たしたF-ZEROマシンということになる。
『スーパーマリオRPG』では、とある店で同じF-ZEROマシンであるブルーファルコンと共に模型として登場。
漫画『スーパーマリオくん』に「ファイアースティングレイ号」が登場したことがある。