概要
YKK時代
元は2001年に開催される地元での国民体育大会開催に向け、宮城県志田郡三本木町にあるYKK東北事業所の女子サッカー部として1997年に結成された実業団チームであった。名称は『YKK東北フラッパーズ』。愛称のフラッパーズは英語で「おてんば娘」を指す"Flapper(フラッパー)"からきている。2000年にはL・リーグに加盟。2001年には地元開催の国体で優勝を成し遂げる。以降、目的達成により存在意義が曖昧となり、廃部の危機が噂されていった。2004年にはYKKから子会社のYKK APに移管することになり、名称も『YKK_AP東北フラッパーズ』にマイナーチェンジした。
東京電力時代
2004年のシーズン途中に東京電力への移管が決定。そのため再度愛称を採択されることとなり、新たな名称は『東京電力マリーゼ』、呼称は『TEPCOマリーゼ』に決まる。愛称のマリーゼ("Mareeze")は「海のように力強く、風のように颯爽と」との意味を込めた、"Marine"と"Breeze"を組み合わせた造語である。そして東京電力が福島県に原発を持っていたこともあり、ホームタウンが楢葉町と広野町を中心とした福島県双葉郡全域となった。この2地域がホームタウンの中で中心となったのは、新たなホームスタジアムとなるJヴィレッジが存在していたためである。
チームは一度2006年にて2部降格を経験するが、翌年度からの厳しい練習によって息を吹き返し1年で1部復帰を決め、以降、1部に定着していった。
2011年、東日本大震災によって双葉郡は被災しJヴィレッジも使えず。当の東京電力は双葉郡内にあった原発事故による賠償金捻出のために女子サッカー部であるマリーゼの運営から撤退、つまり廃部が決定した。このままチームの灯が完全に消えるはずであったが、同年10月に隣県のベガルタ仙台が手を差し伸べてくれたのを受け入れ、チームは8年ぶりに宮城県に帰ることになる。
ベガルタ仙台下部組織時代
2012年、ベガルタ仙台の女子部門トップチーム『ベガルタ仙台レディース』として再出発。この年は国体優勝達成のほか、日本女子サッカーリーグ2部から改組した新たな2部リーグ『チャレンジリーグ』在籍となるが、圧倒的な強さで翌年からの1部昇格を果たす。以降、1部リーグ定着となる。
2017年からはマイナビをスポンサーに向かい入れたことで『マイナビベガルタ仙台レディース』に改称した。
マイナビ時代(現在)
2021年からのWEリーグ参戦に伴い、スポンサーだったマイナビがチームそのものを買収し新たに1クラブとしての独立も成し遂げる。名称も『マイナビ仙台レディース』として今に至る。
ホームスタジアム
球技専用スタジアムである『ユアテックスタジアム仙台』こと仙台スタジアム。基本的にこのスタジアム1本であるが、時と場合に応じて県内の他スタジアムも使用するようである。
別名・表記ゆれ
- YKK東北女子サッカー部フラッパーズ - 結成時の正式名称
- YKK_AP東北女子サッカー部フラッパーズ
- 東京電力女子サッカー部マリーゼ - 東京電力時代の正式名称
- ベガルタ仙台レディース
- マイナビベガルタ仙台レディース