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「テイラノサウルスを一頭捕獲する権利をもらいたい」


演:ピート・ポスルスウェイト

吹き替え:麦人


概要

恐竜ハンター団の隊長で、外見はスキンヘッドの中年男性。アフリカのモンバサ在住の富豪でもある。

普段は親友のアジャイ(アジェイ)・シドゥと共に料金を支払い許可を取ったスポーツハンティングを行うハンターであり、彼の自宅に屋敷には数々の獲物のトロフィーが飾られている。

なお、彼のハンティングは生活の為では無くただの趣味である為、独善的な行動で何かと作中で悪人扱いされるニック・ヴァン・オーウェンよりも(動物愛護の観点から見れば)悪人である。


ただし、彼のハンティングの対象は専ら動物の成獣の雄限定であり、雌と子供の生物には手出ししないなど、ハンティングに対する自分なりの矜持を持ち合わせているほか、前述の通りハンティング行為自体はきちんと許可を取って行っている(風貌や言動で誤解しやすいが、密猟者ではない)ため、善悪の評価が難しい人物であるといえる。


また、作中では血まみれの服を着たサラ・ハーディングを気遣ったり、彼女や子供であるケリー・カーティスには仮眠の際にテントを設置してあげたり(他の男たちはハンター団・イアン・マルコムの調査隊共に地面に雑魚寝である)と何かと世話を焼いているほか、さらに未公開シーンではバーで黒人女性の店員に絡む白人の大男を片手だけで撃退して助けてあげるなど、人種差別もせず女性と子供には優しい紳士的な人物であり、加えて仲間思いな一面もある。


さらにいえば、ティラノサウルスの狩りにしても、雄だけを狩って雌と子供は解放するつもりであった。

ただ、こちらはラドローとの小競り合いで誤って子供の足を折ってしまう失態を犯してしまっている。


最後はティラノサウルスバックを強力麻酔銃を用いた一騎打ちで捕獲する事に成功したが、それまでに(主にサラとニックのせいで)ハンター団の多くの仲間を失い、さらには親友で相棒のアジャイまでもがヴェロキラプトルに殺害されたことでひどく意気消沈し、インジェン社への雇用をちらつかせるピーター・ルドローに対し「これ以上仲間を失いたくない」と言って袂を分かち、ヘリで島を後にした。


作中では「人間サイドの悪役のボス」のような人物として描かれており、毀誉褒貶が激しい人物ではあるが、少なくとも女子供には紳士的に接し、また仲間思いであるなど「人間相手には」少なからず情のある人物であることは間違いなく、また上述の通りティラノサウルスに一騎打ちを挑んでこれを捕獲するなど、狩猟の腕も超一流といえる。


総括すると「獲物と定めた動物や恐竜相手には冷徹だが、人間相手には有情な人物」と評するのが妥当なところであろうか。


また、このテの映画の悪役にありがちな「最後まで執念深く獲物を追い詰め」たり、あるいは「最後の最後に無残に死んだり」することが無く「物語の途中で懲りて自ら手を引く」という、なかなか珍しい退場をした人物でもある。


備考

  • 演者のピートと同様に作中設定では既に病死しているとされている。


関連タグ

ジュラシック・パーク

アラン・グラント ティラノサウルス ヴェロキラプトル

ハンター 紳士

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