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我が代表堂々退場す

わがだいひょうどうどうたいじょうす

国際連盟総会で連盟との決別を表明した日本代表・松岡洋右への新聞紙面での礼賛。
目次 [非表示]

概要編集

1933年昭和8年)2月25日の東京朝日新聞朝刊2面に書かれた日本の国際連盟脱退を報じた記事で、中見出しに使用された言葉。


その前日、2月24日に行われた国際連盟総会でリットン調査団の報告書に基づく日本への勧告(国際連盟の脱退勧告ではない)が採決され、賛成42、反対1(日本のみ)、棄権1の大差で採択された。この時、日本の国際連盟全権代表であった松岡洋右が総会の議場から退席するさまに付けられたもの。


なお、松岡はあくまでも全権代表であり、実際に時の日本政府が国際連盟からの脱退方針を固めたのはこの記事が出た翌月の3月8日であり、通告を行ったのは同月27日である。


[現代訳]

(大見出し)

連盟よさらば!遂に協力の方途尽く

(中見出し)

総会勧告書を採択し我が代表堂々退場す

42対1、棄権1


現代での使用(主にスラングとして)編集

現在では「○○よさらば!我が代表堂々退場す」と改変され、ネタにされる。国家というのは、いつの時代も国際機関から堂々退場したがる生き物であるようだ。


例えば、2018年12月20日に日本政府がIWC(国際捕鯨委員会)の脱退方針を固めた際は記事タイトルで揶揄する声も湧いた(翌年正式に脱退)。


「IWCよさらば!」


余談編集

  • 日本の国際機関脱退という重大事件であるにもかかわらず新聞の1面でなく2面の見出しとなっているのは、当時の東京朝日新聞では1面が全面広告であったためである。
  • 戦後日本社会党の非武装中立主義をもっとも強くペンで支援していた朝日新聞に、この記事が掲載されていたという事実。それ自体が、冷戦期には新聞社の主張なんて変わるものだという動かぬ証明となっていた。(そして今もまた、新聞社の主張なんて変わるものです)

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