ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

目次 [非表示]

概要編集

国鉄特定地方交通線に指定されていた神岡線を引き継ぐために設立された第三セクター。神岡鉱山で産出される硫酸の安定輸送のために神岡鉱山を保有する神岡鉱業の親会社である三井金属鉱業株式会社が株式の51%を保有する大株主だった。


神岡鉱山から産出される亜鉛鉱石の輸送が目的の鉄道で、三セク転換後も硫酸輸送を貨物列車で行っていた。高原川沿いの急峻な山間を走るため、全線の64%がトンネルまたは橋梁という山岳路線で路線環境も良く、奥飛騨の地下鉄とも呼ばれていた。


しかし2004年に神岡鉱業が硫酸の輸送をトラックに切り替えたため、貨物営業がなくなり収入の7割以上を占めた貨物収入が消滅。更に三セク転換時に支給された転換交付金も底をつく見通しだったことから2005年8月に廃線を決定。廃線の方針が出てからフランスコネックス社などが路線引き継ぎの意思を表明したものの実現することはなく2006年12月1日をもって廃線、2007年6月をもって会社解散となった。


その後、地元有志が神岡線の線路をレールマウンテンバイクの運転体験施設として活用している。


神岡線編集

路線概略編集

起点猪谷駅
終点奥飛騨温泉口駅
開業1966年11月6日
三セク転換1984年10月1日
廃線2006年12月1日
所有者日本国有鉄道→神岡鉄道
路線総延長19.9km
閉塞方式スタフ閉塞

車両編集

旅客列車編集

  • KM-100/KM-150形

新潟鉄工所で1両ずつが製造された気動車。車体、エンジンなどは新造されたものだが、一部の機器類は国鉄キハ20形より流用している。KM-101は一般用、KM-151はイベント兼用となっているが、基本構造は両形式とも同一。


路線廃止後も旧神岡鉱山前駅に隣接する車庫に保管されている。このうちKM-101は動態保存。


貨物列車編集

  • KMDD13形

国鉄から購入したDD13車両。

  • KMDE10形

1991年にJR四国から購入したDE10

  • DB1形

除雪用モーターカー。モーターカーではあるが、線路閉鎖をせずに本線走行を可能とすべく、車籍を有していた。廃線直前に樽見鉄道に貸し出され、そのまま譲渡。

  • 25DL形

三井金属鉱業より無償譲渡されたディーゼル機関車。2両が在籍し、1両は廃線後中越パルプ工業高岡工場で活躍している。

関連記事

親記事

廃線 はいせん

兄弟記事

pixivに投稿されたイラスト pixivでイラストを見る

pixivに投稿された小説 pixivで小説を見る

このタグがついたpixivの作品閲覧データ 総閲覧数: 1370

コメント

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました

見出し単位で編集できるようになりました