3-1.いなほ(あぐかる)
特急「いなほ」
1969年10月1日国鉄ダイヤ改正で上野駅 - 秋田駅間を高崎線・上越線・信越本線・羽越本線を経由する気動車特急(キハ80系使用)として運行開始。
1982年の上越新幹線開業以降は新潟駅で同新幹線に接続し新潟-秋田・青森間の運行、そして1985年から酒田駅発着の列車も設定された。
2001年の特急「白鳥」廃止後その任を引き継ぎ、また特急「雷鳥」の新潟駅発着列車廃止に伴い、青森駅発着の「いなほ」がJR在来線で最長の定期昼行特急列車(458.8km)となる。
しかし、2010年の東北新幹線全線開業に伴うダイヤ改正で秋田駅~青森駅間の昼行特急列車を「つがる」に統一するため同区間での運転を取りやめ、その座を特急「しなの(大阪~長野)」に譲った。
秋田新幹線開業後は新潟~酒田間の運行が4往復、新潟~秋田間は3往復に設定されている。
2005年に秋田発新潟行きの上り特急「いなほ14号」が強風にあおられ脱線・転覆する事故が発生した(JR羽越本線脱線事故)これは同年に発生したJR福知山線脱線事故や1991年の信楽高原鐵道列車衝突事故と同様の重大鉄道事故となってしまった。
主な使用車両は485系の1000番台と3000番台で「上沼垂色(かみぬったりしょく)」と呼ばれる塗色である。たまに国鉄色のヤツも走っていた。
2013年9月28日、常磐線を追われたE653系が1000番台に改造されていなほ1往復に登場。
2014年3月15日の改正では4往復増加。485系の終焉も近い。