ウルトラマグナスとは、トランスフォーマーシリーズに登場するサイバトロン戦士である。初登場は「トランスフォーマー ザ・ムービー」で、
(日本での初登場は「トランスフォーマー スクランブルシティ発動編」。その時の中の人は銀河万丈)
中の人がコロコロ変わる人でもある。
なお、ここでは「カーロボット」に登場する「ゴッドマグナス」についても記述する。
ウルトラマグナス(いわゆる「初代」)
トランスフォーマー ザ・ムービー
CV:速水奨
記念すべき初登場の作品。
セミトレーラータイプのキャリアカーに変形し、サイバトロンシティーコマンダーとして活躍する。
コンボイが息を引き取る直前、彼からマトリクスを渡され、次期司令官に任命される。しかし、その後のガルバトロンの戦いの最中にマトリクスを開けることができなかった。そしてガルバトロンに破壊され、マトリクスを奪われる。その後、ガラクタ呼ばわりされながらもジャンキオン達の手によって復活。結果、ロディマスがマトリクスを開くまでの「総司令官代理」に終わった。
戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー2010
CV:速水奨
ザ・ムービーから引き続き登場する。根強い人気を誇り、ウルトラマグナスと言えば2014年現在これか「アニメイテッド」の方を思い浮かべるだろう。
司令官になって間もないロディマスコンボイを陰から支えるNo.2として活躍する。
時には部下として、友人として。またロディマスの破天荒っぷりに振り回されることもあった。
終盤、宇宙ペストに感染したときは、「ロディマスのひよっこ野郎はどこだ!?ぶっ殺してやる!!」というお約束の過激なセリフを放ち、容赦なく執拗に追い回し攻撃する場面がある。(宇宙ペストのせいなのか本音なのか赤い人が憑依したのかは知らないけど)
ちなみに2010のエンディング「What's you?」に「ウルトラマグナスNo,2」というフレーズがある。
これのせいでウルトラマグナスはNo,2という暗黙の了解ができてしまったのである。
FCソフト「トランスフォーマー コンボイの謎」
プレイヤーキャラとして登場する。この作品の彼の特徴と言えば、何といっても攻撃力の弱さと自慢の紙耐久である。
本来はテックスペックも上位クラスのはずだが、制作会社が突貫工事で作ってしまったクソゲーのため、こうなってしまったのである。
ちなみに、2009年に発売された玩具「トランスフォーマー オルタニティ」というシリーズにラインナップされている「メガトロン」に、「コンボイの謎に出てくるデストロン達は、理不尽な強さを与えられパワーアップした」という旨の記述がある。つまり、ウルトラマグナスが弱いわけじゃなくてデストロン達が強すぎたのである。けどどう考えたって言い訳です。本当にありがとうございました。
トランスフォーマー・ザ・リバース
CV:相沢正輝
コンボイに留守番を頼まれる役回り。
下記のザ☆ヘッドマスターズのように死亡こそしないものの、デストロンにやられてスクラップ扱いされるなど不遇。
トランスフォーマー ザ☆ヘッドマスターズ
CV:大塚芳忠
今作ではメトロフレックスのシティーコマンダーとして活躍。
物語でシックスショットに撃たれ死亡。遺体は地球のとある海に手厚く葬られた。
玩具
ウルトラマグナスの玩具は元々コンボイに強化アーマーを着せた物で、
アーマーを脱がせると白いコンボイになる。
その為、後の商品において白く塗り替えただけのコンボイが「ウルトラマグナス」として販売される事が多々ある。
また、設定としてのマグナスも某かの強化アーマーを着ているという設定を持っている事がある。
つまり初歩的なグレート合体だが、不可解なのは素顔が覆面なのに口のついたヘルメットを
被っていること。普通は逆!あの顔は拡声器か何かか!?
しかし、それを含めて形作られたのがウルトラマグナスなのだろう。
これ以降の記述するウルトラマグナスは別人である。
逆にここまでは同一人物なのに、声優がコロコロ変わっている…
トランスフォーマー カーロボット(ゴッドマグナス)
CV:松山鷹志
ファイアーコンボイの弟。なぜか初登場時兄の事を恨んでいる。
そしてなぜかスピードブレイカーにはデレることも…通称「マグちゃん」。
ファイアーコンボイと合体することで「ゴッドファイアーコンボイ」となる。
余談だが、海外版カーロボット「Robot in Disguise」では、宗教的な名称を嫌う海外の意向で従来通り「Ultra Magnus」となっている。
超ロボット生命体トランスフォーマー マイクロン伝説
ただのサイバトロン戦士。いや、コンボイの武器。
出演が1回のみかつジェットファイヤーと合体したアルマダコンボイに合体するだけ。しかもその理由が、強そうな姿になってメガトロンの戦意を煽り自らを追わせ、話し合いのため敵味方の砲火が及ばない場所まで誘導するため。それだけ。本人はおろか武装(される)形態ですらマトモな活躍をすることは一切無かった。
何という不遇。
海外では「over load」という名前(「過積載」という意味で、「超神マスターフォース」の某破壊大使とは綴りが違う)になっており、他のシリーズのウルトラマグナスとは違い、赤と黒がメインの体色となっている。
ちなみにこの名前、実写版「リベンジ」に登場する建機に変形するディセプティコン、コンストラクティコンズのメンバーの一体の名前にもなっている。そして他のトランスフォーマーのパーツになり、ロボットモードで活躍することが一切無いという点も見事に受け継がれてしまった。
トランスフォーマー アニメイテッド
CV:銀河万丈
※オートボット=サイバトロン プライム=コンボイ
オートボット総司令官として登場、キャリアカーではなくHEMTT風の軍用車両に変形する。
「アニメイテッド」では珍しく「プライム」と「マグナス」の立場が変わっており、かつての「グレートウォー」で功績を認められ、現在の総司令官となった。テックスペックも最高のもの。
物語終盤でボロを出したショックウェーブの不意打ちに遭い、重傷を負う。
トランスフォーマープライム(ビーストハンターズ)
「超ロボット生命体トランスフォーマープライム」のシーズン2までは玩具のみのキャラであった。レッカーズの隊長である事が述べられており、ショックウェーブとはライバル関係だったとのこと。なお直接の登場ではないが、玩具版のデザインはシーズン2序盤にて登場したオプティマスの偽画像へ転用されている。
※以下、海外展開ビーストハンターズのネタばれ注意※
CV:マイケル・アイアンサイド
シーズン3「ビーストハンターズ」では本編にも登場。玩具版の設定を反映したものかレッカーズ隊長としての登場となったが、デザインはオプティマスのCGを基に作られている為玩具版のデザインとはかなり差異がある。ビークルモードもオプティマスと同型のトレーラーに変形している。
オプティマスプライムが生死不明となりオートボットが四散した際、オメガロックのエネルギーを検知して地球へ飛来。
臨時の指揮官代行としてオーボットを集結させ、ディセプティコン要塞ダークマウントへの突入作戦を決行。その後オプティマスの復帰に際してはあっさりと指揮権を返上し、その指揮下へと入った(どこぞの愚か者とは大違いである)。
アメコミ版のように規律を重んじる厳格な堅物であるが、素顔はとても謙虚で正義感に厚く、大戦時はオプティマスの補佐を務めていたほどの実力者。オートボット達を適材適所にあてがって作戦を展開したり、不仲であったホイルジャックとも戦局に応じて共闘し抜群のコンビネーションを見せつけたり、強敵に対しては真っ先に自らが体を張って戦いを挑んだりと、指揮官としてはかなり有能な人物といえよう。
また堅物な割にはミコの扱いにも慣れており、真面目一辺倒の人物でもない様子。
ボケと入れ替わる形でレッカーズの隊長となったが、規律を重んじるウルトラマグナスの指揮は自由すぎるレッカーズ隊員達の性分に合わず、結果レッカーズ解散を招いてしまった。
飛来当初もオートボット達を部下とみなして返事には「Sir」をつけさせないと気が済まないなど、当初はオートボットの仲間達の間で孤立しかけたが、仲間達との共闘を経て「家族」の概念を学び馴染むようになっていった。レッカーズ解散のいきさつからジャッキーとはソリが合わなかったがプレダキングとの戦いでジャッキーと共闘するうちに互いを認め合うようになっている。
オプティマスと同型なので、武器としては同型のブラスターを使用しているが、ブレードは装備していないのか使用した描写がない。ジャッキーのスターハンマー号より大型の宇宙船を所有しており、船内には今シーズンでメンバーたちが使う事になる武器を多数保管していた。またアニメイテッド版よろしく、一時期効力の消えたソラスプライムハンマーを使用していた。
プレダキングとの戦闘で右手を失っているが、ラチェットにカギ爪状の義手を作ってもらっている(体格がかつてのオプティマスに近いので米軍が管理しているネメシスプライムの腕を移植すればよかった気もするが……)。
完結編『プレダコン・ライジング』ではサイバトロン星の復興に努めていたが、スタースクリームとショックウェーブが復活させたプレダコン、スカイリンクスとダークスティールにスモークスクリーンと共に襲われ、瀕死の重傷を負わされてしまう。
その後はラチェットによって治療を受けて寝込んでいたため、ラストまで出番は無かった。
キュートランスフォーマー
CV:石田彰
第12話にてホットロディマスと共に登場。
二人して何故か市原SAにいた所に、『コンボイの謎』で主人公を務めていた両者に本作が「クソゲー」呼ばわりされることについて意見を聞くために訪れたバンブルとトークを開始する。
前半の台本パートにおいては、本作以来「クソゲー」という言葉に極端なトラウマを抱いており、「クソゲー」と聞くたびに「コンボイの謎があんなゲームになったのは自分の責任だ」と号泣しながら自分の顔面を何度も殴りつけるという非常に陰鬱かつ情緒不安定な人物となっている。
また『コンボイの謎』における自分のひ弱さについて、やられる度に「このひよっこが!」と感じていたらしい。
アドリブパートでは「『コンボイの謎』の『謎』とはなんの事か」という議題について「他人のプライベートを掘り下げると大変なことになる」と意見を述べるが、二人からは「逆にマグナス(の中の人)の謎が気になる」と食いつかれていた(マグナスを演じた石田彰氏は「声優界で最もプライベートが謎な声優」の一人として知られている)。
脱線したロディマス達に酔ったようなダウナー口調で冷静にツッコんだかと思えば、トラックの利点について熱く語るなど、ベクトルこそ違えどその情緒不安定っぷりはアドリブパートでも健在であった。
ちなみに、現時点では何故かマグナスだけが玩具として登場していない。
またゲームアプリ版も「玩具に付属された特殊コードを入力して他のキャラクターを主人公として使用可能になる」という仕様であるため、原作主人公である彼がゲームで使用できないという事態になっている(現時点では隠しキャラとしてマグナスカラーのコンボイが登場するのみ)。
だが2015年3月31日のアップデートで追加された難易度低めの「ステージ0」にて晴れて操作キャラとなった。