解説
君主として優れた人物のことであり、いわゆる暴君とは逆の意味。
主に優れた国家の統治能力を持っている、人徳があり民衆に慕われるなどの君主に対して用いられる。
歴史上の名君
道鏡、平将門、足利尊氏、明智光秀、吉良上野介と言った悪人扱いされる人々も、活躍した現地では名君扱いである。
- イギリス:イングランド王エドワード1世、エリザベス1世、ヴィクトリア女王など。エドワード1世の祖父ジョン欠地王は内政面では名君だったことが評価される。
- イスラム:アッバース朝のアル・ラシード、アイユーブ朝のサラディン、マムルーク朝のバイバルス、オスマントルコのメフメト2世など。ホラズムのムハンマドのように他勢力に敗れたため暗君扱いされた名君候補も多い。