概説
月と魔術、幽霊、豊穣、浄化と贖罪、出産を司る冥府神であり、その権限も冥王ハーデスとその貴妃・ペルセポネに次ぐとされる。
ゼウスに海洋・地上・天界において自由な活動を許されており、彼女に祈りをささげれば様々な成功が約束されるとされた。
ティタノマキア(世代交代戦争)では巨人クリュティオスを松明で倒す武功を挙げている。またヘラクレス生誕の異説では、ヘラクレスの母・アルクメネの侍女であったガランティスがイタチに変えられた際、彼女を拾って自らの聖獣とし、ガランティスを救ったとされる。ハーデスのペルセポネ誘拐にも係わっており、太陽神ヘリオンとともにデメテルへペルセポネの誘拐を報告している。
後世に入ると冥府神としての神格がより強調されていき、「三つの体を持ち、松明を持って猛犬を連れ歩き、三つ辻や十字路に出没する」とされた。
この三つの体は、天地海の三界で活動できることに由来し、“月の三相(新月/半月/満月or三日月/上弦/下弦)”・“女性の三相(処女/婦人/老婆)”・“時の三相(現在/過去/未来)”と関連付けられた。
中世以降はテッサリアでの信仰に由来して「魔女の主催神」に見出され、そこから“魔術の神”という神格を得る意に至った。この場合の彼女は、侍女に復讐の三女神・エリニュスたちと、冥界の妖精・ランパード、怪物エンプーサ、吸血鬼モルモーを従えている。
旅人からはヘルメスのように道祖神しても祀られ、女性からは安産の女神として信仰された。
その複雑な神格から、ときにアルテミス・セレネ・ペルセポネの三女神と混同視されることもあった。
ローマ神話では、三叉路を意味する「トリウィア」という名の女神となった。
これはのちに「些細なもの」「つまらないこと」を意味するトリビアの語源ともなった。
関連リンク
正しくは違う表記のキャラクター
外部リンク
この名の主なキャラクター
- 高橋弥七郎原作のライトノベル灼眼のシャナのキャラクター。
- コードオブジョーカーのユニットの一体
灼眼のシャナのヘカテー
紅世の王であり、創造神に仕える三柱臣の巫女。幼い美少女の姿をしている。基本的に喜怒哀楽を表に出さない。
詳細→頂の座ヘカテー
関連タグ
コードオブジョーカーのヘカテー
初出はVer.1.1。
神話のヘカテーをモチーフとした魔導士ユニット。しかし『3』要素はあまりない。
カードイラストでは割とテンション高そうなポーズと勝気な笑顔が印象的だが、実際にフィールドに出すとなぜか直立不動の姿勢をとる。
その姿勢のよさやボイス、被っている軍帽から軍隊の教官っぽい印象を受ける事もある。
しかしその割に下半身はかぼちゃパンツにニーソックスであり、色々とちぐはぐな感じはする。
そんな微妙な噛み合わなさが奇跡的に萌え要素として完成しているユニットでもある。
何気に巨乳でもある。
テキスト
属性 | 青 |
---|---|
種族/レアリティ | 魔導士/UC |
コスト | 3CP |
BP | 5000 |
能力 | ■マジック・クロック:あなたのターンの開始時、ユニットを1体選ぶ。それのレベルを+1する。 |
Ver.1.1で登場した、『敵味方の区別なく対象を取れる能力』および『ユニットのレベルを操作する能力』を持つユニットの元祖。
味方ならともかく、敵のユニットのレベルを上げる行為は一見自滅行為に見えるかもしれない。
が、青属性には『レベル2以上のユニットを破壊する』能力を持つカードが多数あり、戦闘で自らのユニットを潰さずとも敵ユニットをレベル2以上にすることが出来ればローリスクにこれらのカードを行使できるようになる。
レベル2除去の代表《冥王ハデス》の(神話上の)部下である彼女のことを考えれば納得できるだろう。
ネックなのは能力の発動タイミングが『自ターン開始時』、つまり1ターン待たなければいけないという遅さである。
時は過ぎVer.1.2以降になるとヘカテーより早いタイミングでレベルを操作できるユニットも続々登場し、中でもVer.1.2EXで登場した《蒼炎の魔術師ヒトミ》は『自ユニットの破壊』という実質好きなタイミングでヘカテーと同じ能力を行使でき、なおかつ除去能力も有するためヘカテーはこれらの下位互換として見なされる運命となった。
しかし、《蒼炎の魔術師ヒトミ》のようにユニットを潰す必要がないというリスクの低さを買って『破壊されたらヒトミ、ヒトミを警戒して破壊しなかったらヘカテー』という二択をかける手段としても使用される事もある。
確かに彼女は一線を退いたのかもしれない。だが、常に後輩たちの活躍を見守っているのだ。