図鑑データ
「おはようございます。航空機搭載給油艦 速吸です。みなさんのサポート、頑張ります」
はい、連合艦隊直属 給油艦概要、抜錨します
DMM.comより配信中のブラウザゲーム『艦隊これくしょん』に登場する特務艦娘の1隻である。
2015年8月10日に開始されたイベント『反撃!第二次SN作戦』が初登場である。
『反撃!第二次SN作戦』のE-4海域突破報酬(難易度は問わず)として登場。
艦種は補給艦。深海棲艦を含めれば輸送ワ級がサービス開始当初から登場していたが、艦娘サイドの補給艦はこの速吸が初である。
とはいえ、実際には後述するように艦載機を搭載する“補助空母”というべき存在である。
容姿、ですか。はい
黒い短髪の十代半ば程度の少女。
服装は白いジャージにミニスカートと紺色のハイソックスで、運動部のマネージャーのようだと感じた提督は多数。「艦隊の女子マネージャー」とタグが付いたものもちらほら。
ジャージの下は体操服であり、ますます学生っぽさが増す。体操服であることは、中破・大破イラストで判明する。
艤装はベルトで肩に乗せるタイプで、一方が艦、もう一方がカタパルト付き甲板の形をしている。
腰には重油タンクを備えている。
速吸船団旗艦速吸、性格! えへっ、言ってみたかったんです。
一人称は「速吸」、提督の事は「提督さん」と呼びそこそこ懐いている。
基本的な口調は「です」「ます」であり、丁寧な性格である事がわかる。時報で寝るが。
補給艦だけあって料理は得意な模様。しかし戦争末期に竣工しただけあり、昼食のオムライスを「ちょっと贅沢しちゃった」、夕食のビーフステーキを「特別です」と言う事からやや秋月と同類の気があるようだ。
ちなみに彼女は「流星もいいですけど、水上機も良いですよね。瑞雲とか……」という発言をしている。師匠は座ってて!
また、夜の時報に「三水戦さんの方が少し騒がしい」とあるが、これは...。
この性能は…あ、はい。速吸、運用可能です。
補助艦艇(特務艦娘)という立場もあって、基本的には低性能。
ただ対潜値が存在するため、対潜爆雷による潜水艦への攻撃は可能。また初期装備の瑞雲をはじめとした水上機の運用は可能である。
砲は駆逐艦向けの小型砲のみ搭載可能。その他は小型電探、ドラム缶、高圧缶(タービン)、熟練艦載機整備員、高射装置、機銃、カ号観測機なども装備できる。
砲を積んでいると砲撃戦主体となるが、攻撃用装備を艦載機に限定すると開幕時に「航空戦」フェイズに参戦し、艦載機での攻撃に切り替わる。これに伴って中破以上で戦闘不可にもなるため、ほぼ完全に空母扱いとなる。
最大の特性は「洋上補給」。
艦隊の燃料と弾薬が約40%以下(要検証)に達すると、装備アイテム「洋上補給」を“消費”して艦隊の燃料と弾薬を一定量回復してくれる。
艦これの仕様上、燃料・弾薬が40%(夜戦せずに3戦で60%消費)以下になると、攻撃力と運動性が低下するというデメリットが存在する。速吸はこのリスクを回避し、長期戦でも艦娘たちの戦力を保持する能力を持っているのだ。
ただ「洋上補給」自体、課金アイテム化されているという観点から、イベント後の入手にはある程度の制限が掛かるものと推察できるので、無課金・低課金を心掛ける提督は安易な使用を避けた方が良いだろう。
改になると史実再現で艦上攻撃機「流星」を引っ提げてくる。つまり攻撃機による雷撃が可能になるのだ。しかも現状バグの可能性も考慮されているが、空母たちとダメージ計算式が異なるらしく、艦攻を載せた際の一撃が文字通り“雷”の如き威力を得る。これは艦攻を一機でも搭載すると発動するらしく、その時点でダメージ計算式が砲戦から艦載機式に切り替わり、艦攻をガン積みにしようものなら昼戦ダメージのキャップ値300に達する異常な破壊力が見込める。
あきつ丸の「烈風拳」に準え、上のイラストで「流星螺旋拳」なんて呼ばれることに。誰が上手い事を言えと。
さらにあきつ丸の烈風拳が割合ダメージしか見込めないのに対し、こちらは一発決まれば演習で大和型すら撃沈せしめる。お前のような補給艦がいるか(汗)
これを利用して連合艦隊の第2艦隊に配属させ、「第2艦隊の航空機は開幕の航空戦に参加できない」という盲点を突いて戦艦砲クラスの雷撃をぶちかますことが出来る。
ただし改になっても基礎性能はアレな上に、艦攻も艦載機の中では“一番撃墜されやすい”ので、連合艦隊の出せない海域では対空能力の高い敵に当たると丸裸にされる危険性もある。ハイリスクハイリターンな博打戦法であることに留意したい。
また艦戦・艦爆・艦偵は運用できない点も注意。
水上機は引き続き運用可能なので、水上爆撃機と艦攻を両立できるという変わった戦法が出来る。
史実
本来は純粋な給油艦として竣工する予定だったが、対潜哨戒用の水上機運用の要求がされたため設計変更が加えられ、さらにミッドウェー海戦での主力空母4隻を失ったことを機に、当時開発中であった流星をカタパルトで発進させる補助空母としての側面も持つ艦となった。
ただし全通飛行甲板がないため艦載機を着艦させる事は不可能であり(任務完了後は陸上基地へ着陸するか不時着水するしかない)、実際に艦載機を搭載する事はなかった。
竣工は1944年4月24日。マリアナ沖海戦に給油要員として参加した2ヶ月後、船団護衛中に米潜水艦ブルーフィッシュの雷撃を受け沈没。竣工から僅か4ヶ月後の事であった。
なお、沈没中の様子をブルーフィッシュから撮られた1枚の写真が、速吸を収めた唯一の写真となっている。
余談
艦名は瀬戸内海西口に位置する速吸瀬戸に由来するものである。
だがその名前から、アッチ方面の想像をする提督が後を絶たないようだ。