「別の日向?当該項目を当たってくれないか」
図鑑データ
「あなたが提督?ふうん、いいけど。伊勢型戦艦2番艦、日向よ。一応覚えておいて。」
概要、出る!
伊勢型2番艦のクールなお姐さん。
姉妹艦の伊勢とは仲がよいらしく、伊勢の台詞には「日向?見た見た?どうよ♪」など構って欲しいかの如く、度々日向の名前が登場する。
同年に航空改装艦となった最上に対しては一種類だけだが名前を呼ぶ台詞が存在する(ただしMVP時の台詞で、日向は航空戦艦であるため聞く機会は多い)。
公式4コマにおいては、教官役として伊勢と共に初期からレギュラーとして登場している。
フランクで遊びたがりですぐサボる伊勢に対して生真面目なキャラになっており、訓練生である駆逐艦達を厳しく指導する傍ら、サボろうとする伊勢を監視する。
回を追うごとにギャグ要員になっていく伊勢のせいでツッコミキャラが定着しており、コタツ回では霧島や長門も敗北してしまったコタツの魔力にさえ動じる事無く、だらけきった他の艦娘にツッコミを入れて回っていた。
また、台詞には意味深なものが多いが、その多くが航空戦艦に改造すると変更されてしまう為、印象に残っていない提督も多いだろう。
深海棲艦、そして艦娘が何のために戦っているのかについて疑問を呈する数少ない艦娘である。
なお、海上自衛隊の現役の護衛艦である「ひゅうが」はヘリコプター搭載護衛艦(ヘリ空母)として非常に有名な艦であるためか、航空戦艦改装後は「ひゅうが」に関連した台詞が多い。ひゅうがに搭載されているロクマル(SH-60K)に言及しているなど、現代社会の知識を持っている事が示されている。
(VLSや、第一護衛隊群については知らない模様なので、多少偏って覚えている模様)
また、航空戦艦(および航空巡洋艦を含むハイブリッド艦)に対する思い入れが重度になっており、事あるごとに航空戦艦アゲの台詞を放つナルシストな一面も。
ゲーム内では、航空戦艦は火力などで戦艦に劣っている点が多いので違和感があるが、実際の戦史を見れば彼女の言うとおり、ただの戦艦の時代(大艦巨砲主義)は終わっている為、的確な発言とも言える。
戦艦時代の日向はややネガティブな発言が多い(実際、戦艦時代にはろくに活躍できなかった)反面、航空戦艦に改造した後の日向改はポジティブな発言が多く、改造前と改造後で印象を変えるので、比較してみるのも良いだろう。
pixivではその佇まいや艤装のボリュームからか、長門ほどではないにせよ筋肉質に描かれる場合が多い。
性能のやつ、張り切り過ぎだ
詳しくは「伊勢型」の当該ページに譲るが、特筆すべきは低速艦にあるまじき回避力と、史実で「レイテ沖海戦」「北号作戦」を生き抜き「呉軍港空襲」まで戦い抜いた事を反映した15(改造後は“30”)という高めの運だろう。
Lv10で扶桑型同様、戦艦から航空戦艦へとクラスチェンジを果たす。
現在は扶桑型の改二に性能差を開けられてはいるものの、彼女達の改二改装レベルがLv80と高めな点、更に彼女達には無い史実を反映した対空能力の高さを活かして「91式高射装置」等の高射装置による対空カットインを狙うといった、個性を生かした運用を目指してみるといいだろう。
伊勢型改(航空戦艦)の特殊な運用方法として、主砲を乗せずに「カ号観測機+試製晴嵐のガン積み」という対潜特化もある。ここまで来ると鎮守府近海(1-5)の護衛艦といった方がいいかもしれないが。
余談
史実
1917年1月27日に「第六号戦艦」として進水。
武勲艦として名を馳せた伊勢型としてはおろか、戦艦としても突出した豪運の持ち主。
なにせ砲塔爆発2回・火薬庫火災1回という、戦艦陸奥も真っ青な大事故を三度やらかしておきながら平然と現役を続行し、それどころか「第二次呉軍港空襲」でも大破着底状態で残存し、日本の敗戦を見届けたほど。
二度目の砲塔爆発を起こした1942年頃、ミッドウェー海戦で南雲機動部隊が全滅したことから、予てから構想されていた航空戦艦への艦種転換を決行。
以後、第二戦隊四航戦の基幹として持ち前の悪運の強さ、また座乗した指揮官達の辣腕にも支えられ、伊勢と共に活躍を続けた。
更に日向麾下に入った艦はほとんど損耗なしで帰還しており、その豪運は己ばかりでなく味方にまで及んでいると、当時の海兵達も皆一応に日向の運の強さを認めていたという。
また、エンガノ岬沖海戦での神業では、伊勢の面舵(右反転)一辺倒に対して取舵(左回転)一辺倒で米軍の航空機動部隊を翻弄し、ほとんど無傷で生還している。
ただ晩年はその運も鳴りをひそめ、戦後の解体作業の最中、彼女の艦内に鉄泥棒が侵入。泥棒が金製のバルブを叩き壊した結果、二度目の着底を経験させられてしまう。結局この泥棒は御用となり、建造物損害の罪状が下され、二度目の浮上作業のために海防艦一隻が嵐で沈没する憂き目に遭いながらも、ようやく播磨造船所のドックにてその生涯を閉じた。
彼女の艦長を務めた人物は名軍人として知られた人物が多く、中でも第30代艦長松田千秋大佐が有名。
ガチガチの印象のある砲術手畑の出身ながら、駐米武官の経験から視野の広い指揮を展開できた人物で、なにより伊勢型・扶桑型を航空戦艦へと転換させる案の提唱者であり、いわば航空戦艦日向の生みの親の一人に当たる。
また、他国に比べて遅れていた電探開発の加速、エンガノ岬での神業の基礎となった戦術マニュアルを考案・実施するなど、類い稀な発想力もの持ち主だった。
戦後も企業を興すと発明で100を超える特許を取得し、1995年に99歳の大往生を遂げている。
ボイス
2014年12月12日のアップデートでクリスマス仕様の期間限定ボイスが実装された。
「ん…これがクリスマス、なのか。ふむ…赤と緑、そして白か。悪くないな」
これを聞いた提督達は、思った。
実際、何を持って「悪くない」なのかは、運営と日向のみぞ知る……
しかし、2015年の期間限定バレンタインボイスにて……
「そうか、ヴァレンタインというやつだな。仕方無い、特別な瑞雲をやろう。ほら。」
彼女は着実に、日向師匠として舵を切り始めている模様。