概要
「財団」によって知らぬ間に改造され、改造兵士・レベル3にされてしまった風祭真は過酷な運命に翻弄される…。
1992年2月20日発売のオリジナルビデオドラマが初出の、石ノ森章太郎氏が「本当の仮面ライダーを作りたい」という思いから企画したライダー。
大人向けの作品であり、「脊髄ぶっこ抜き」に代表されるかなりグロテスクな描写や性的なシーン、それまでの仮面ライダー像から逸脱した生物的なデザインのライダー、陰鬱でハードなストーリーなど良くも悪くも新しいアイディアが随所に盛り込まれている。
タイトル通り「序章」と付いているが「序章」以降、つまり続編は作られてはいない。
なお「オールライダー対大ショッカー」のスピンオフでは当時としては売り上げも高かったとナレーションで語られており、人気もそれなりにあったらしい。
結局、続編の企画は、仮面ライダーZOへと形を変え、ZOの続編企画は更に仮面ライダーJへと流れるといった紆余曲折があり、「序章」以降の作品は制作されなかった。
本作のアイディアは形を変えて使用されることが多く、仮面ライダーアギトの仮面ライダーギルスのキャラクター造形にも非常に影響を与えている。
なお、続編が作られていればスーツとバイクを手に入れて”仮面ライダーに成る”予定であり、呼称も「仮面ライダーガイア」になるはずであった。ちなみにこの名前は小説「仮面ライダーEVE」の主役に流用されている。
その前に、名前を本郷猛にしておけば時系列が円環して制作の必要すらなかったのだが、それいったら問題が早田進まで及ぶし…。
その後の仮面ライダーシン
「真・仮面ライダー序章」発売後、長らく出番の無かった彼だったが、2009年に公開された劇場版仮面ライダーディケイドオールライダー対大ショッカーにまさかの客演を果たした。
正義のオールライダー軍団の一員として大ショッカーの怪人軍団と戦いを繰り広げている。
しかし、主役どころかライダーとしてもかなり異色なデザインのため、並ばれると「敵怪人にしか見えない」と評判である。まあ、設定上モモタロスやモグラ獣人と同じ「いい怪人」でしかないし。
また、序章で終わっていることが公式でもネタにされ、続編を希望するシンの姿から別方向のファンも獲得している。
その後の仮面ライダー総出演系の映画でも、他の先輩ライダー共々主役ライダーのピンチに駆けつけており、敵組織と戦いを繰り広げ続けている。『レッツゴー仮面ライダー』では、岩石大首領との最終決戦の際に、(遠目からなので確認しづらいものの)初めてバイクに搭乗した。一方、『GP』では、ショッカーに洗脳されてショッカーライダーの一員になってしまっていた。まぁ、見た目が見た目だけに一番マッチしていたと言えなくもないが。
『S.I.C HERO SAGA』においては、ミュータントベビーが成長した風祭誠が変身している。
そしてまさかのガンバライド参戦
第05弾で残り1枠の新規ライダーの発表で明らかになり、めでたく参戦となった。どうしてこうなった!
他の新録ライダーと比べかなり異端なデビューを果たした。
能力は前衛スキャン前提の効果であるがAPが30上がり相手のボウギョを300ダウンさせるという強力な能力になっている。ライダーの組み合わせ次第では相手のボウギョを1000近くの数値で下げられ更には相性適正が攻撃であるため、必殺技なしで相手を早いラウンドで撲殺することもできる。
登場からうなり声といい、劇中再現度が高い必殺技演出といい、ゲームの対象年齢を間違いかねない表現がある。
関連項目
お茶の間の良い子号泣シリーズ 異端児 サイボーグ 異形 石ノ森ヒーロー 東映特撮
仮面ライダーBLACK:キングストーンが無ければバッタ怪人になってしまう。
強殖装甲ガイバー 鋼王伝series(サイバーコミックス037)…ビデオ巻末の予告編仲間・及び遠縁