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ユグドラ・ユニオンの編集履歴

2016-04-13 09:33:13 バージョン

ユグドラ・ユニオン

ほうおうとまりゅうのたたかい

『ユグドラ・ユニオン』とは、STING制作のタクティカル・ファンタジーRPGである。2006年にGBA向けに発売され、後にPSP向けに移植・発売された。

概要

かわいらしいキャラクターデザインと王道な物語で人を釣り、癖のあるシステム・初見殺しな難易度・途中からの容赦の無いシナリオなど数々のえげつない要素でプレイヤーを殺す、かなり硬派なゲームである。

まあ、PSP版からは専業主婦が出てきたりと硬派とも言い切れないが…。


派生作品として『ユグドラ・ユニゾン』、直接の続編として『ブレイズ・ユニオン』が存在する。

GBA版は2006年3月23日発売され、PSP版は2008年1月24日に発売。OPアニメ、ストーリーシーンのボイス、難易度システム、新キャラクター&マップ、二周目要素などいろいろ追加された他、ユグドラのドットがキャラクターデザインに沿ったものになったり、細かいところまでPSPに合わせてリメイクされている。


ストーリー

大陸世界の中央に位置するファンタジニア王国。

ここは神々の血を受け継いだ王家の一族により治められていた。

そして何代にもわたる賢王の治世により、王国は豊かで安定した時代を築き上げてきた。


しかし第31代国王オルディーンの時代、ファンタジニアの北西…龍の大地より新生ブロンキア帝国が侵攻。

王国軍も騎士団を展開し、抗戦するも帝国軍の圧倒的な攻勢の前に敗戦を重ね、やがてはカローナの拠点を失い、王都パルティナへの侵攻を許すこととなった。

先帝を武をもって廃し、新生ブロンキア帝国軍の皇帝に就いた焔帝ガルカーサは自ら精鋭部隊を率いて、パルティナ城へと進撃。

壮絶な城内決戦の末、ついに、国王オルディーンは焔帝の凶刃にかかり、落命した。

かくして王都パルティナは陥落し、真紅の帝国旗が黄昏の空に翻るのであった…。


そんな中、陥落する王都パルティナから落ち延びた一人の少女がいた。

年のころは16~7、まだあどけなさの残る顔立ちだが、その手には一振りの剣が握られていた。

代々ファンタジニア王にのみ受け継がれてきた聖剣「グラン・センチュリオ」…創国の英雄がこの地を切り拓いたとされる伝説の剣であった。


少女の名は、ユグドラ=ユリル=アルトワルツ。

王国最後の希望を手に、彼女はついに大陸南端の辺境の地へとたどり着く。

そして、その地で出会った少年・盗賊王ミラノと共に、ユグドラの祖国解放の戦いが幕を開ける…。




各チャプターリスト


システム

士気

ユニットのHPに相当するもの。

戦闘の勝敗が決する度タクティクスカード(後述)に定められた攻撃力に従って減少、0になることでユニットは死亡。逆に言えば0にならない限りその部隊は壊滅しないので、0になるまで何度負けても戦闘ができる。

ただし、その保有量は味方の場合ゲーム全編(48ステージ)に渡って持ち越されるものであり、回復もステージ間に限られることからユニットの運用には慎重を期す。


ユニオン

本作で戦闘を行う際に自動的に発生する集団戦の単位。

基本的に戦闘は直接接触するユニット同士で行われるが、近くにユニットが存在すると男性はX字・女性は十字にチームを結成。互いに結成したチームで順番に戦いを行っていく。

一戦闘につき最大五連戦で、ユニットの数が揃わない場合最初に戦闘を起こしたユニットから順に連戦していくことになる。

連戦によって何度も戦闘を行っているユニットは兵が疲労して減っていくので、味方は多くのユニットで結成して敵は少ないユニットで結成させれば効率的に連戦中の兵力を削ることができる。ただし、後述の相性や一回の戦闘でより多くの敵を壊滅させたい場合など、どういうユニオンを結成するのかは状況によってよくよく考えなければならない。


Aggressive / Passive

いわゆる攻めと受け。攻撃態勢の指示。

Aggressive(アグレッシブ)が攻撃態勢で攻撃力アップとともに属性が付与される。

Passive(パッシブ)は攻撃力ダウンの代わりにスキルゲージを蓄積していく。

それぞれの指示に応じて戦闘中に流れるサウンドのスピードも変わっていき、

攻めの指示ではよりスピーディに、受けの指示ではスローペースに変化する。


スキルゲージの蓄積によって後述のタクティクスカードによる攻撃ができる。

敵には味方と違い三段階の攻撃ステージがあり、時間と共に変移。

第二段階で属性付与のAggressive状態となり、第三段階でカードを発動。

カードの効果を使い切ると再び第一段階まで攻撃ステージが戻っていく。

なおスキルゲージはユニオンの結成によってある程度まで後続に引き継がれる。


タクティクスカード

ステージ攻略の際に使用されるもので、一ターンにつき一枚消費。(ステージの勝利条件を満たす前に使い切るとゲームオーバーとなり、実質カードの残りの数が作戦成功までの制限ターンとなる。)

その用途は、ユニットの移動・戦闘でのスキル使用・戦闘に勝利した際のダメージ計算を兼ねている。

カードは作戦を一つクリアするごとに復活するため、一度使ったカードも作戦が変わると再び使用できる。

一部の敵専用カードを除き、新たなカードの入手にはそのカードを持つ相手を撃破する必要がある。


タクティクスカードによる属性攻撃が装備品による強化属性と一致、もしくは相手の弱点を突いた場合は相手部隊を壊滅寸前まで追い込むFATAL DAMAGE!となる。また、装備品による属性強化と弱点が同時に重なった場合はOVER KILL!となり、攻撃を決めた段階で相手部隊は全滅する。


昼夜システム

ターンの経過によって昼と夜が変わる。昼しか起きないイベントや夜しか起きないイベント、また昼か夜でしか使えないタクティクスカードなど戦闘に一定の影響を及ぼす。


突撃

戦闘開始直後のぶつかり合い。このときにどれだけ倒せるかはその後の戦闘に大きな影響を与える。弓は反撃を受けずに突撃できる一方で敵の突撃に反撃できない。


相性

剣・斧・槍・杖・弓の5つの武器の相性が存在する。剣は斧に強く、斧は槍に強く、槍は剣に強い。杖はそれら3つ全てに強い反面、弓に弱い。

その他にも鎌や書のような特別な相性を持つ武器も存在する。


またゲーム中には火炎・冷気・電撃・神聖・暗黒の5つの属性も存在。ユニットによって弱点や無効属性があり、戦闘を左右する。属性攻撃はAggressive状態でのみ付与される。基本的に火炎攻撃できる奴は火炎攻撃に強い。


備考

一部シナリオから前作『約束の地リヴィエラ』と同一の世界観を共有していると思われていたが、当時の新作『ナイツ・イン・ザ・ナイトメア』発表を期に、「Dept.Heaven.Episodes.」(D.H.E.)の一エピソードとして組み込まれた。


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