概要
アメリカ合衆国駐日大使であるトールマンの不穏な動向を察知し、日本を守護するべく立ち上がった陸上自衛隊一等陸佐(≒准将)。
※名前を漢字で表記すると「五島」となるが、メガCD移植版では「後藤」に改められ、同系列の時間軸を持つ『デビルサマナー』の世界では「五島公夫」(ごとう きみお)というフルネームが明らかになった。
人物
トールマンこと雷神トールが神の尖兵として混沌を法理とする悪魔を排斥し、選ばれた者のみに許された楽土『千年王国』を築かんとする大天使ミカエルの計画を阻止するために悪魔と契約を交わして超人となり、市ヶ谷駐屯地を武力占拠するクーデターを起こした。
以後は「戒厳司令官」を称して籠城する市ヶ谷駐屯地から東京を厳重管制下に置き、クーデターに及んだ経緯と日本に迫る危機をプロパガンダ放送の形で都民に強く訴える一方、メシア教の後ろ盾を得て抵抗するレジスタンスの撲滅に力を注ぐ。
しかし、ゴトウに人ならざる力を与えたアスラ王や悪魔の身に貶められた古代神族を信奉する事は即ち「混沌への帰属」という極端な思想への傾倒を表し、その真理はガイア教の教義に詳しい。
演説
移植版によっては細かな変更点があるが、ここでは原版となるSFC版(全文ひらがな)の内容を採用し、且つ読みやすさを考慮して漢字を充てたものを記載する。
私は戒厳司令官のゴトウである!
世界の文明は腐りきっている
差別 貧困 戦いが世界を覆う今
我々は悪魔と呼ばれる古の神々を目覚めさせた
それは真の危機に備えるためである
日本抹殺計画!
この恐怖の陰謀を阻止せんがため我々は古の神々の力を借りた
神々と人類が共存するユートピアを築き上げるために!
余談
属性フラグ
ゴトウとトールマンが直接関わるイベントは属性変化の大きな分岐点となっており、戦闘前後の選択肢によって主人公の属性が概ね以下の3つに分かれる。
- ゴトウに協力して混沌の思想を受け入れる→CHAOS
- トールマンに協力して秩序の思想を受け入れる→LAW
- どちらの思想にも傾かず中庸を貫いて両者を倒す→NEUTRAL
これは、ゲーム中2番目に高い属性点数32が判定されるためであり、両者の思想に従わないNEUTRALを進む場合はゴトウの+32、トールマンの-32がお互いの属性点数を打ち消し合う。
存在力
護国のために極端な思想を通じて行動を起こした背景、常に携える愛刀を除けば白の六尺褌一丁という潔さ、召喚した悪魔2連戦の後にようやく戦いに臨む腰の重さなどでプレイヤーに強烈な印象を植え付け、『真・女神転生』シリーズを代表する人物の1人に数えられると共に後発作品にカメオ出演する厚遇を受けている。
- 真・女神転生Ⅱ:ヴィローシャナ(大日如来)が管理する魔界の寺院『ケセド仏殿』の一室に現れ、計画を頓挫させた2人組への恨みを述べる。
- 真・女神転生if...:魔人ポイントの特殊敵およびアキラ専用ガーディアン『魔人 ゴトウ』として出現する。
- デビルサマナー:「ゴトウが大量の銃器不法所持で逮捕」に加え「トールマンが心不全で急逝」という出来事が重なり、東京大破壊をもたらしたICBM投下が無かったものとして扱われている。
- 真・女神転生IMAGINE:東京大破壊の一件からガイア教徒に神聖視され、ゴトウの力によって東京再生を目論む拝神(オガミ)が自身を依代にして現世に復活させる。
ゴトウの刀
その刀身を収める鞘からして異様に長く反り返った太刀拵に加え、それを左手に構えるゴトウも刃が下を向く太刀の作法に則っている点から「ゴトウの刀とその扱い方」について疑問を感じるプレイヤーは多い。
しかし、そもそもゴトウの刀の銘は『虎鉄』であって実際に最上大業物に列する打刀の『虎徹』とは何の関係も無く、最初から太刀『銘刀虎鉄』であったと考えれば何ら不思議は生じないのである。