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オリジナル版 | アーカイブス版 | |
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機種 | プレイステーション | PS3/PSP |
ジャンル | RPG | 同左 |
発売日 | 2000年7月7日(金) | 2010年5月20日(木) |
価格 | 8,190円 | 1,500円 |
発売元 | スクウェア | スクウェア・エニックス |
開発 | スクウェア | 同左 |
CERO | A(全年齢対象) | 同左 |
クリスタル、再び——
概要
作品全体のテーマは「生命」。
盗賊の少年ジタンと黒魔導師ビビを中心に生きる事の意味を探す壮大な冒険が繰り広げられる。
戦闘は6以前のFFシリーズや当時プレイステーションで発売されていたファイナルファンタジータクティクスシリーズの要素が多く取り入れられ、頭身も下がっている。
世界観も初期の頃に見られた中世ヨーロッパに似たファンタジー色に回帰したものととなっている。
FFシリーズの原点回帰を目指した作品であり、音楽や世界観の作り込みには高い評価が下されている。特に戦闘BGMは7以前に存在した戦闘突入時のイントロと曲の冒頭の「デケデケデケ」のベースラインが、そして勝利のテーマの後半のメロディまでもが7以前のものとなっている。
ストーリー
霧に覆われた大陸の大国・アレクサンドリア。
その日、女王ブラネの誕生日を祝って盛大な祭典が催されていた。
浮かれ踊る街の人々の中、劇場飛空艇プリマ・ビスタが劇団員たちを乗せてアレクサンドリアに到着した。
しかし、その船団員たちは『盗賊団タンタラス』という別の顔を持ち、女王ブラネの一人娘である王女ガーネットの誘拐を企ていた…!!
一味の少年であるジタンは、祭りの騒乱に乗じて城への侵入に成功する。
しかし、そこには目標であるガーネット王女の姿があった。
ジタンが追いつめると、なんと彼女は「私を誘拐して」と申し入れてきた?!
この祭りの夜、この二人の出会いが、やがて世界の運命を分ける壮大な物語へと発展していくことになるとは、誰しも想像だにしていなかった……。
作品評価
作品単品としてのクオリティは非常に高く、名作と言って過分ではない。
だが残念なことに、この作品のすぐ後にDQ7の発売が控えており注目されなかった事、発売前の情報規制による宣伝不足、FF8とFF10という強烈な個性のあるナンバリング作品に挟まれた事などから売り上げは伸びず、FFシリーズの中でも印象は薄いと言われている。
また【原点回帰】を謳った一方で、そうした要素が少々マニアックであったり、肝心のクリスタルが物語終盤でチラリとしか出てこなかったりと、古参ファンからの受けはいまいち芳しくないものであった。
加えて当時のFFファンの新規ファンにとっては「FFシリーズ=旧来の国産RPGとは一線を画する革新的な内容とシステムが売り」という認識もあったため、原点回帰という名の保守的・王道路線なシステムの本作は新規ファンからの受けもいまいちとなってしまった。
そして、おそらくこの作品の評価を下げている最大の因縁は、終盤での超展開であろう···。幾分ネタバレになるため内容は控えるが、その内容もぶっちゃけ大学のおエライ教授の講義並みに小難しいうえに、唐突に哲学的になったりと、おそらくゲーム本編に収録できなかったであろう中身をすし詰め状態にしてしまった感が否めない···。
しかしながら、そのエンディングは物語を充分やり込んだプレイヤーにとっては涙腺崩壊必至であり、またRPGのビギナーでもとっつきやすい作りになっているため、プレイしてみる価値は十二分にある。
受け継がれた原点回帰のコンセプト
その後、DS版FF3、FF4らのリメイクと新作である外伝光の4戦士 ファイナルファンタジー外伝を経て、FFの要素を色濃く受け継いだ新作ブレイブリーデフォルトに発展していった。
登場人物
パーティメンバー
ガーネット・ティル・アレクサンドロス17世(ガーネット ダガー)
その他のキャラクター
上記の4人は一時的にパーティに加入する。